2015年12月30日
自分へのXmasプレゼント
こんばんは、パイル二等兵です
皆さん、聖なる夜はいかがでしたか?
私は一人静かにコーヒーを飲みながらコレクションを眺めていました・・・
ひとりぼっちのXmasも捨てたもんじゃないですよ。
恋人へのプレゼントに使うべ軍資金を自分自身に使えるのですから!!
(もはやこの考え方が腐ってるのかもしれませんが
)
・・・と言うわけで私は自分へのプレゼントにコチラを買いました
USNマーク1ナイフ

制式名:U.S.N. MK.1(U.S.N. MARK I)
製造国:アメリカ合衆国(PAL 製)
製造年:1940年代
サイズ:25.8cm(ナイフ全長)
アメリカ海軍の汎用ナイフ、USNマーク1です。
当方ナイフコレクターではありませんし、そもそもナイフは収集対象外なもので、
詳しい解説など出来ません・・・なので本やネットで軽く調べたことを盲目的に書かせて頂きます。
つまりこの記事の内容を信じる場合は自己責任でお願いします!
まずは私が初めてUSNマーク1を知った「新PXマガジン02号」の記述を要約して書きます・・・
1943年11月、米海軍が製造メーカ各社に提出した仕様基準は以下の通り。
①5.125インチ(約13cm)のブレード ※5 1/4インチなので5.25インチの記述ミスと思われます
②アルミ製のハンドル底部
③革のワッシャー式ハンドル
④ハンドルの前後に色付きのプラスチック・スペーサーを入れる
⑤ハンドルは溝の入ったナットで止める
⑥ブレードの表にメーカー名とその上に「MARK I」と刻印
⑦ブレードの裏に「U.S.N.」と刻印
⑧ブレードはパーカライズ(防錆処理)で仕上げる
これらの仕様基準が与えられたにも関わらず、全ての項目を満たしたメーカーは1社たりとも存在しなかったとか
(①のブレードの長さだけは各社とも基準を満たしたもよう)
それゆえ「同じタイプのマーク1ナイフは二度と見つからない」と言われるほど多様なバリエーションが存在する。
シース(鞘)は専用の革製タイプと、海軍のサーフェイス・グレーで塗装されたプラスチックタイプ「MK.1」の2種がある。
USNマーク1はWW2からベトナム戦争にかけて広く使われ、UDT(水中爆破工作チーム)等で愛用された。
※出典:「新PXマガジン02号」P32
そもそもこのUSNマーク1は何の目的で作られたのでしょうか?
個人的な意見ですが、戦闘用ではなく作業用ナイフだと思います。
海軍の兵士が木箱を開けたり、縄を切ったり、缶詰をこじ開けたり・・・
UDTが愛用していたとのことなので、ダイバーナイフ的な役割も担っていたんでしょうね。
ちなみにWWⅡ中にUSNマーク2(7インチ・恐らく戦闘用)、
1982年にUSNマーク3(6インチ・戦闘用)と海軍のナイフの系統が続いております。
続きまして、当方が入手したUSNマーク1についての解説を
PAL RH-35

PAL社製のUSNマーク1です。 PAL社での製品名はRH-35と言うらしいです。
「RH」は「Remington Hunting」の略で、元々RH社が製造販売していたナイフをPAL社が買い取ったもよう。
RH社は銃器メーカーのレミントン社の狩猟用品部門ですかね?
「RH-」シリーズにはこのRH-35以外にもRH-34、36、37、50と言うものを確認しています。
34~37は数字の一の位が刃渡り(インチ数)を現すらしいです。
RH-34なら刃渡り約4インチ、RH-35なら刃渡り約5インチと言った感じですね。
RH-50についてはよく分かりませんでした
どれもWWⅡの頃のナイフらしいですが、米軍制式採用はRH-35のみのようです。
ただしRH-36に関しては部隊単位で調達し、コンバットナイフとして使用されていたようです。
RH-35をユーティリティナイフとして、RH-36をコンバットナイフとして使い分けていたんでしょうかね?
RH-36は「6インチコンバットナイフ」なんて呼ばれ方もしており、
血溝も彫られていますので、いかにも戦闘用・・・という雰囲気を感じさせます。
ちなみにRH-36は私がお気に入り登録されているcammies殿のブログにて紹介されていますので参考にして下さい。
RH-36紹介記事・・・『ビンテージコレクションの世界』
シースはB.M.Co.製のプラスチックシースです。
ナイフが抜けにくくするために内側で板バネで挟む構造になっていますので、
ナイフを抜き差ししていると擦れて跡が付きます
私がこのナイフをプラスチックシースに収納することは二度とありません・・・
(いずれ革製シースを入手したいですね)
では最後にPAL社のRH-35がどれだけ米軍の仕様基準を守っているのか?を確認してみましょう

①5.25インチ(約13.3cm)のブレード・・・13.5cmですが、一応OKとしましょう
②アルミ製のハンドル底部・・・おそらくアルミ製なのでOKとしましょう
③革のワッシャー式ハンドル・・・OK
④ハンドルの前後に色付きのプラスチック・スペーサーを入れる・・・OK
⑤ハンドルは溝の入ったナットで止める・・・溝が入ってないのでNG
⑥ブレードの表にメーカー名とその上に「MARK I」と刻印・・・メーカー名のみなのでNG
⑦ブレードの裏に「U.S.N.」と刻印「MARK I」の上に「U.S.N.」なのでNG
⑧ブレードはパーカライズ(防錆処理)で仕上げる・・・これがパーカライズ処理されたものですかね?一応OKとしましょう
と言うわけで、こちらのUSNマーク1は仕様基準を8項目中5項目守っていました。
それでは今回はこのへんで、皆様よいお年を

皆さん、聖なる夜はいかがでしたか?
私は一人静かにコーヒーを飲みながらコレクションを眺めていました・・・
ひとりぼっちのXmasも捨てたもんじゃないですよ。
恋人へのプレゼントに使うべ軍資金を自分自身に使えるのですから!!
(もはやこの考え方が腐ってるのかもしれませんが

・・・と言うわけで私は自分へのプレゼントにコチラを買いました

USNマーク1ナイフ
制式名:U.S.N. MK.1(U.S.N. MARK I)
製造国:アメリカ合衆国(PAL 製)
製造年:1940年代
サイズ:25.8cm(ナイフ全長)
アメリカ海軍の汎用ナイフ、USNマーク1です。
当方ナイフコレクターではありませんし、そもそもナイフは収集対象外なもので、
詳しい解説など出来ません・・・なので本やネットで軽く調べたことを盲目的に書かせて頂きます。
つまりこの記事の内容を信じる場合は自己責任でお願いします!
まずは私が初めてUSNマーク1を知った「新PXマガジン02号」の記述を要約して書きます・・・
1943年11月、米海軍が製造メーカ各社に提出した仕様基準は以下の通り。
①5.125インチ(約13cm)のブレード ※5 1/4インチなので5.25インチの記述ミスと思われます
②アルミ製のハンドル底部
③革のワッシャー式ハンドル
④ハンドルの前後に色付きのプラスチック・スペーサーを入れる
⑤ハンドルは溝の入ったナットで止める
⑥ブレードの表にメーカー名とその上に「MARK I」と刻印
⑦ブレードの裏に「U.S.N.」と刻印
⑧ブレードはパーカライズ(防錆処理)で仕上げる
これらの仕様基準が与えられたにも関わらず、全ての項目を満たしたメーカーは1社たりとも存在しなかったとか

(①のブレードの長さだけは各社とも基準を満たしたもよう)
それゆえ「同じタイプのマーク1ナイフは二度と見つからない」と言われるほど多様なバリエーションが存在する。
シース(鞘)は専用の革製タイプと、海軍のサーフェイス・グレーで塗装されたプラスチックタイプ「MK.1」の2種がある。
USNマーク1はWW2からベトナム戦争にかけて広く使われ、UDT(水中爆破工作チーム)等で愛用された。
※出典:「新PXマガジン02号」P32
そもそもこのUSNマーク1は何の目的で作られたのでしょうか?
個人的な意見ですが、戦闘用ではなく作業用ナイフだと思います。
海軍の兵士が木箱を開けたり、縄を切ったり、缶詰をこじ開けたり・・・
UDTが愛用していたとのことなので、ダイバーナイフ的な役割も担っていたんでしょうね。
ちなみにWWⅡ中にUSNマーク2(7インチ・恐らく戦闘用)、
1982年にUSNマーク3(6インチ・戦闘用)と海軍のナイフの系統が続いております。
続きまして、当方が入手したUSNマーク1についての解説を

PAL RH-35
PAL社製のUSNマーク1です。 PAL社での製品名はRH-35と言うらしいです。
「RH」は「Remington Hunting」の略で、元々RH社が製造販売していたナイフをPAL社が買い取ったもよう。
RH社は銃器メーカーのレミントン社の狩猟用品部門ですかね?
「RH-」シリーズにはこのRH-35以外にもRH-34、36、37、50と言うものを確認しています。
34~37は数字の一の位が刃渡り(インチ数)を現すらしいです。
RH-34なら刃渡り約4インチ、RH-35なら刃渡り約5インチと言った感じですね。
RH-50についてはよく分かりませんでした

どれもWWⅡの頃のナイフらしいですが、米軍制式採用はRH-35のみのようです。
ただしRH-36に関しては部隊単位で調達し、コンバットナイフとして使用されていたようです。
RH-35をユーティリティナイフとして、RH-36をコンバットナイフとして使い分けていたんでしょうかね?
RH-36は「6インチコンバットナイフ」なんて呼ばれ方もしており、
血溝も彫られていますので、いかにも戦闘用・・・という雰囲気を感じさせます。
ちなみにRH-36は私がお気に入り登録されているcammies殿のブログにて紹介されていますので参考にして下さい。
RH-36紹介記事・・・『ビンテージコレクションの世界』
シースはB.M.Co.製のプラスチックシースです。
ナイフが抜けにくくするために内側で板バネで挟む構造になっていますので、
ナイフを抜き差ししていると擦れて跡が付きます

私がこのナイフをプラスチックシースに収納することは二度とありません・・・
(いずれ革製シースを入手したいですね)
では最後にPAL社のRH-35がどれだけ米軍の仕様基準を守っているのか?を確認してみましょう

①5.25インチ(約13.3cm)のブレード・・・13.5cmですが、一応OKとしましょう
②アルミ製のハンドル底部・・・おそらくアルミ製なのでOKとしましょう
③革のワッシャー式ハンドル・・・OK
④ハンドルの前後に色付きのプラスチック・スペーサーを入れる・・・OK
⑤ハンドルは溝の入ったナットで止める・・・溝が入ってないのでNG
⑥ブレードの表にメーカー名とその上に「MARK I」と刻印・・・メーカー名のみなのでNG
⑦ブレードの裏に「U.S.N.」と刻印「MARK I」の上に「U.S.N.」なのでNG
⑧ブレードはパーカライズ(防錆処理)で仕上げる・・・これがパーカライズ処理されたものですかね?一応OKとしましょう
と言うわけで、こちらのUSNマーク1は仕様基準を8項目中5項目守っていました。
それでは今回はこのへんで、皆様よいお年を

Posted by パイル二等兵 at 00:34│Comments(0)
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