2013年06月14日
夏の準備
こんばんは、パイル二等兵です
もう6月も半ば・・・梅雨明けまではあと1ヶ月ほどでしょうか?
つまり夏まであと1ヵ月と言うことですね・・・
や、やばい、夏ボディが出来上がる目途が立ってない
目下の課題はお腹回りの脂肪・・・あと1ヵ月で完全に燃焼し尽くすのは不可能
そこで私は考えた!!
胸より上をデカくすれば、多少お腹回りの見た目がごまかせるかも・・・と
つまり、有酸素運動でお腹の脂肪を少しでも燃焼させつつ肩と胸の筋肉強化も行い、
なんとなく逆三角形の夏ボディに近づける!!
しかしそれでも、あと1ヵ月での変化は高が知れている
もっとダイレクトに効果がある方法はないのか・・・・・・はっ!?
そ、そうだ!!日焼けしよう!!!
真っ白い身体をしているから、膨張してだらしない身体に見える
日焼けして多少黒い身体になれば、引き締まった身体に見えるかもしれない
と言うことで、さっそく海に行ってきました
※第13回定例露営訓練を兼ねてます
第1回日焼け大会&第13回定例露営訓練

時は5月終わり、場所は最も近い海水浴場、
参加者は私・パイル二等兵と助手見習い・ウインナー上等兵、
そして新規メンバー・しょー☆君の3名です。
※上の画像は、しょー☆君からの頂きもの(一眼レフなんで、良い画像してんな~
)
しょー☆君はストリートワークアウト仲間 兼 民間アウトドア仲間です。
基本的にはミリタリーへの傾倒は薄目ですが、
徐々に洗脳してCafe Marinesに入隊させようと思ってます
(つまり隊員候補生と言ったところでしょうか?)
この日はウインナー上等兵がコストコで仕入れたウインナーをメスパンで焼いたりしながら、
約4時間ほどの日焼けタイムを楽しみました。
日差しは強いものの気温はさほど高くなく、あまり成果を得られていない気がしたのですが、
翌日から日焼けによる肌の痛みに悩まされました・・・
近々、第2回日焼け大会に行く予定です。 では今回はこのへんで
【お知らせ】
しょー☆君がナチュラムでブログ始めたようです。
当ブログともども、しょー☆君のブログ『一生、破顔一笑』を宜しくお願いします。

もう6月も半ば・・・梅雨明けまではあと1ヶ月ほどでしょうか?
つまり夏まであと1ヵ月と言うことですね・・・
や、やばい、夏ボディが出来上がる目途が立ってない

目下の課題はお腹回りの脂肪・・・あと1ヵ月で完全に燃焼し尽くすのは不可能

そこで私は考えた!!
胸より上をデカくすれば、多少お腹回りの見た目がごまかせるかも・・・と

つまり、有酸素運動でお腹の脂肪を少しでも燃焼させつつ肩と胸の筋肉強化も行い、
なんとなく逆三角形の夏ボディに近づける!!
しかしそれでも、あと1ヵ月での変化は高が知れている

もっとダイレクトに効果がある方法はないのか・・・・・・はっ!?
そ、そうだ!!日焼けしよう!!!
真っ白い身体をしているから、膨張してだらしない身体に見える

日焼けして多少黒い身体になれば、引き締まった身体に見えるかもしれない

と言うことで、さっそく海に行ってきました

※第13回定例露営訓練を兼ねてます
第1回日焼け大会&第13回定例露営訓練

時は5月終わり、場所は最も近い海水浴場、
参加者は私・パイル二等兵と助手見習い・ウインナー上等兵、
そして新規メンバー・しょー☆君の3名です。
※上の画像は、しょー☆君からの頂きもの(一眼レフなんで、良い画像してんな~

しょー☆君はストリートワークアウト仲間 兼 民間アウトドア仲間です。
基本的にはミリタリーへの傾倒は薄目ですが、
徐々に洗脳してCafe Marinesに入隊させようと思ってます

(つまり隊員候補生と言ったところでしょうか?)
この日はウインナー上等兵がコストコで仕入れたウインナーをメスパンで焼いたりしながら、
約4時間ほどの日焼けタイムを楽しみました。
日差しは強いものの気温はさほど高くなく、あまり成果を得られていない気がしたのですが、
翌日から日焼けによる肌の痛みに悩まされました・・・

近々、第2回日焼け大会に行く予定です。 では今回はこのへんで

【お知らせ】
しょー☆君がナチュラムでブログ始めたようです。
当ブログともども、しょー☆君のブログ『一生、破顔一笑』を宜しくお願いします。
2013年06月09日
飛行士のファーストエイド・後編
こんばんは、パイル二等兵です
前回『飛行士のファーストエイド・中編』に続き、
今回もファーストエイド(以下:FA)の中身についてご紹介致します
アビエイター用FAキット・後期型

【内容物一覧】 ※支給当時のままではなく、その後アレンジされていると思います
①カーライル型包帯・・・1個
②野戦用包帯・・・1個
③圧縮包帯・・・1個
④圧縮コットン・・・1個
⑤点眼兼点鼻薬・・・1個
⑥絆創膏・・・2枚
⑦医療用テープ・・・2巻
それでは各々詳しく見ていきたいと思います

①FIRST AID DRESSING
カーライル型救急包帯です。
カーライル型救急包帯はカーライル兵舎にある医療装備品研究所が開発したことから
この名が付いたのだと思います。
カーライル型救急包帯と言うと、本来はWWⅡの缶入り包帯の事を指すのですが、
これはその発展型の紙箱とセロハンで包まれたタイプです。 ※カーライル型の定義は不明
製造はHANDY PAD SUPPLY CO.社。
HANDY PAD SUPPLY CO.はWWⅡ時に包帯を納入していた業者の一つです。
しかも現存しているもよう。
製造年の記載がないのですが、箱の色から判断すると1950年代でしょうか?
②DRESSING, FIRST AID, FIELD, CAMOUFLAGED
4×7インチの野戦用包帯です。 (メートルに換算すると、×cm)
ぐるぐると巻く一般的な包帯ではなく、患部に当てるパッドの付いた包帯です。
「4×7インチ」はパッドのサイズと言うことになります。
パッドを留める生地は迷彩効果を高める為、カーキもしくはODに染められています。
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社。
LILY WHITE SALES CO., INC.はベトナム戦争時の包帯でやたらと見かける業者です。
製造年は1964年頃(DSA 2-4390)。

③BANDAGE, GAUZE COMPRESSED, CAMOUFLAGED
3インチ×6ヤードの圧縮包帯です。 (メートルに換算すると、cm×m)
コチラはぐるぐると巻く一般的な包帯で、白ではなくカーキ色をしていると思います。
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社、製造年は1972年頃(DSA 120-72)。
④Cotton, Purified, USP, 1 oz. Compressed
1オンスの圧縮コットンです。 (グラムに換算すると、g)
単なるコットンの塊が入っているのでしょうか?
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社、製造年は1973年頃(除菌の日付)。

⑤EYE AND NOSE DROPS
点眼兼点鼻薬(14.8cc入)です。 目と鼻って同じ薬でいいのでしょうか?
紙箱の中には、瓶入り薬剤(蒸発して中身なし)、蓋付きスポイト、説明書が入っています。
ストックナンバー(FSN)が書かれていますので、軍用品ですね。 非常に珍しい品だと思います。
製造はALCON LABORATORIES, INC.社、製造年は1962年11月。
ALCON LABORATORIES, INC.は1945年に設立された眼科系医薬品メーカーで、
現存しています。

⑥MEDICAL TAPE
医療用テープです。 何の記載も無いので、詳細不明・・・
⑦BAND-AID
絆創膏(バンドエイド)です。
製造はjohnson & johnson社。
johnson & johnsonはWWⅡ以降に医療品を納入していた業者の一つです。
そして皆さんご存知でしょうが、現存しております。
BAND-AID(バンドエイド)はjohnson & johnsonのブランド名ですね。
製造年は不明。
軍用の絆創膏でも市販品を流用していることがあるので、これが軍用品かどうかは不明。
以上、3回に渡ってご紹介しました「飛行士のファーストエイド」ですが、いかがだったでしょうか?
いつも思うのですが、医薬品マニアの方っていらっしゃいますか?
いるとは思うのですが、かなり少数でしょうね
「我こそは医薬品マニアなり!!」
と言う方は是非ご一報を
私と友達になりましょう
あ、でも私の専門は米軍医薬品と戦前の日本の医薬品(軍民問わず)ですので!!

前回『飛行士のファーストエイド・中編』に続き、
今回もファーストエイド(以下:FA)の中身についてご紹介致します

アビエイター用FAキット・後期型
【内容物一覧】 ※支給当時のままではなく、その後アレンジされていると思います
①カーライル型包帯・・・1個
②野戦用包帯・・・1個
③圧縮包帯・・・1個
④圧縮コットン・・・1個
⑤点眼兼点鼻薬・・・1個
⑥絆創膏・・・2枚
⑦医療用テープ・・・2巻
それでは各々詳しく見ていきたいと思います

①FIRST AID DRESSING
カーライル型救急包帯です。
カーライル型救急包帯はカーライル兵舎にある医療装備品研究所が開発したことから
この名が付いたのだと思います。
カーライル型救急包帯と言うと、本来はWWⅡの缶入り包帯の事を指すのですが、
これはその発展型の紙箱とセロハンで包まれたタイプです。 ※カーライル型の定義は不明

製造はHANDY PAD SUPPLY CO.社。
HANDY PAD SUPPLY CO.はWWⅡ時に包帯を納入していた業者の一つです。
しかも現存しているもよう。
製造年の記載がないのですが、箱の色から判断すると1950年代でしょうか?
②DRESSING, FIRST AID, FIELD, CAMOUFLAGED
4×7インチの野戦用包帯です。 (メートルに換算すると、×cm)
ぐるぐると巻く一般的な包帯ではなく、患部に当てるパッドの付いた包帯です。
「4×7インチ」はパッドのサイズと言うことになります。
パッドを留める生地は迷彩効果を高める為、カーキもしくはODに染められています。
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社。
LILY WHITE SALES CO., INC.はベトナム戦争時の包帯でやたらと見かける業者です。
製造年は1964年頃(DSA 2-4390)。
③BANDAGE, GAUZE COMPRESSED, CAMOUFLAGED
3インチ×6ヤードの圧縮包帯です。 (メートルに換算すると、cm×m)
コチラはぐるぐると巻く一般的な包帯で、白ではなくカーキ色をしていると思います。
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社、製造年は1972年頃(DSA 120-72)。
④Cotton, Purified, USP, 1 oz. Compressed
1オンスの圧縮コットンです。 (グラムに換算すると、g)
単なるコットンの塊が入っているのでしょうか?
製造はLILY WHITE SALES CO., INC.社、製造年は1973年頃(除菌の日付)。
⑤EYE AND NOSE DROPS
点眼兼点鼻薬(14.8cc入)です。 目と鼻って同じ薬でいいのでしょうか?
紙箱の中には、瓶入り薬剤(蒸発して中身なし)、蓋付きスポイト、説明書が入っています。
ストックナンバー(FSN)が書かれていますので、軍用品ですね。 非常に珍しい品だと思います。
製造はALCON LABORATORIES, INC.社、製造年は1962年11月。
ALCON LABORATORIES, INC.は1945年に設立された眼科系医薬品メーカーで、
現存しています。
⑥MEDICAL TAPE
医療用テープです。 何の記載も無いので、詳細不明・・・

⑦BAND-AID
絆創膏(バンドエイド)です。
製造はjohnson & johnson社。
johnson & johnsonはWWⅡ以降に医療品を納入していた業者の一つです。
そして皆さんご存知でしょうが、現存しております。
BAND-AID(バンドエイド)はjohnson & johnsonのブランド名ですね。
製造年は不明。
軍用の絆創膏でも市販品を流用していることがあるので、これが軍用品かどうかは不明。
以上、3回に渡ってご紹介しました「飛行士のファーストエイド」ですが、いかがだったでしょうか?
いつも思うのですが、医薬品マニアの方っていらっしゃいますか?
いるとは思うのですが、かなり少数でしょうね

「我こそは医薬品マニアなり!!」
と言う方は是非ご一報を


あ、でも私の専門は米軍医薬品と戦前の日本の医薬品(軍民問わず)ですので!!
2013年06月06日
飛行士のファーストエイド・中編
こんにちは、パイル二等兵です
前回『飛行士のファーストエイド・前編』に続き、
今回はファーストエイド(以下:FA)の中身についてご紹介致します
アビエイター用FAキット・最初期型

すみません、中身は未入手です
画像は代用品です
本来このアビエイター用FAポーチ・最初期型の中には
画像のような専用容器入りの救急用品が収められているようです。
中身を入手致しましたらブログにUPします・・・まあ手に入らないでしょうが
----------------------------------------
アビエイター用FAキット・初期型

【内容物一覧】 ※支給当時のままではなく、その後アレンジされていると思います
①滅菌包帯・・・1個
②パッド用ガーゼ・・・1個
③ウェットティッシュ・・・2枚
④アンモニア・・・1枚
⑤滅菌綿棒・・・1袋(2本入)
⑥傷口用テープ・・・11枚
⑦絆創膏・・・3枚
⑧浄水剤・・・1瓶(50錠入)
⑨抗生物質の錠剤・・・1瓶(16錠入)
⑩塩の錠剤・・・1瓶(20錠入)
⑪ヨードの綿棒・・・1本
⑫リップクリーム・・・1本
⑬医療用粘着テープ・・・1巻
⑭縫合用糸・・・1巻
⑮小型バサミ・・・1個
⑯ピンセット・・・1個
⑰プラスチック製容器・・・1個
⑱応急処置マニュアル・・・1枚
それでは各々詳しく見ていきたいと思います

①GAUZE BANDAGE
3インチ×10ヤードの滅菌包帯です。 (メートルに換算すると、7.62cm×9.14m)
白ではなくOD(オリーブドラブ)もしくはカーキ色に染められていると思います。
軍用ではなく政府機関用にKENDALL社の子会社(?)であるBAUER&BLACK社が製造。
KENDALL社、BAUER&BLACK社、共にWWⅡ以降の軍用包帯で良く見かける名です。
「Curity」とありますが、これは恐らくKENDALL社の医薬品ブランド名だと思います。
②PAD. GAUZE
4×4インチのパッド用ガーゼです。 (メートルに換算すると、10.2×10.2cm)
10センチ四方の網状のガーゼが入っています。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。

③TOWEL、PAPER, CLEANING, WET
消毒液(塩化ベンザルコニウム)入りウェットテッシュです。
製造はCanaan Products Inc.,社。
ストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
④AMMONIA INHALANT
吸入用アンモニアです。
気付け用に臭いを嗅がせるものでしょうか?
製造はPAC-KIT社。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑤2-3" COTTON SWABS
3インチの滅菌綿棒2本です。 (メートルに換算すると、7.62cm)
製造はACME COTTON PRODUCTS CO., INC.社。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。

⑥NEW SUPER-STICK
ん~・・・何でしょうか? 傷口を留めるテープですかね? ちょっと分かりません
「NEW SUPER-STICK」が製品名なのか製造会社名なのかも分かりません
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑦HANDI-TAPE
一般的に良く見かける絆創膏です。
製造はKENDALL社の子会社(?)であるBAUER&BLACK社。
以前入手した軍用箱入り絆創膏の中身と同じですので軍用の可能性があります。
それと同じものだとすると、1960年代後半の品です。

⑧WATER PURIFICATION TABLETS
ヨード系浄水剤(50錠入り)です。
米軍キャンティーン(1QT=0.95L)に1錠入れ、水を殺菌します。
実際に飲んだことありませんが、非常にまずいらしいです。
ストックナンバーが13桁ですので、残念ながら1975年以降の品です。
1960年代の浄水剤が余ってたと思うので、入れ替えときます。
⑨Oxytetracycline Tablets
オキシテトラサイクリンの錠剤(0.25g、16錠入り)です。
オキシテトラサイクリンは細菌感染症の治療に使用される抗生物質。
軍用品かどうかは不明・・・
錠剤の製造はSuccess Chemical Co.,Inc.社、
容器の製造はA.E.HALPERIN CO.,inc.社。
Conray Products Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
有効期限が1971年3月なので、それ以前の品だと判断できます。
⑩SODIUM CHLORIDE (SALT TABLETS)
塩化ナトリウムの錠剤(10g、20錠入り)です。
汗をかき、失った塩分を補う為のものだと思います。
そのまま口に入れても良さそうですが、使用方法には水に溶かして飲むように書かれています。
ストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
⑪IODINE SWAB
ヨードの綿棒です。 日本で言う赤チンの使い捨てバージョンですかね?
プラ製の筒にヨードチンキが入っており、筒を折ると先端に染み出してくる構造のようです。
製造はHandy Pad Supply Co.社。
Handy Pad Supply Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
「U.S.P.(米国薬局方)」の文字が入っているので、軍用品じゃないかもしれません。
※「U.S.P≠軍用品」という確証はありません
製造年は特定できませんが、なかなか古い品のように感じます。
⑫LIPSTICK ANTICHAP
熱帯地用リップクリームです。
TYPEⅠが寒冷地用、TYPEⅡが熱帯地用でしょうか?
製造はCHEMICAL COMPOUNDING CORP.,社。 製造年は不明。
見た目から、恐らく軍用品だと思いますが、根拠はありません

⑬ADHESIVE TAPE
0.5インチ×1ヤードの医療用粘着テープです。 (メートルに換算すると、1.3cm×91.4cm)
製造はHAMPTON MFG. CO.,社。 BLUE CROSSと言うブランド名の様です。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑭WHITE TWISTED NON ABSORBABLE SUTURE
白い縫合用糸です。 長さは100ヤード(91.4m)
製造はCAPILLARY GUDEBROD BROS. SILK CO., INC.社。
CAPILLARY GUDEBROD BROS. SILK CO., INC.は、
WWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
外箱(未入手)にはストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
軍用品であるのに「U.S.P」の文字が・・・
⑪で記述した「U.S.P≠軍用品」は早速間違いであると判明しましたね
⑮MEDICAL SCISSORS
医療用の小型バサミです。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。
「U.S.A」の刻印がありますので、アメリカ製と言うことは分かります。
⑯TWEEZERS
ピンセットです。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。

⑰PLASTIC CONTAINAR
プラスチック製容器です。
こまごまとした医療品がこの中に入っていました。
支給されたアビエイター用FAキットに入っている容器と似ているので、
軍用品の可能性が高いです。
⑱FIRST STEPS TO FIRST AID
応急処置の簡易マニュアルです。
発行はJohnson & Johnson社。 内容は家庭向けであり、当然軍用品ではありません。
しかし軍用FAキットにこの紙が入っていたのは、これで2度目・・・何か意味があるのでしょうか?
こうやって紹介の為に中身を出したが最後、
もう2度とポーチの中に収まりきれない・・・それがFAキットの宿命
それでは今回はこのへんで、次回は『飛行士のファーストエイド・後編』です

前回『飛行士のファーストエイド・前編』に続き、
今回はファーストエイド(以下:FA)の中身についてご紹介致します

アビエイター用FAキット・最初期型
すみません、中身は未入手です


本来このアビエイター用FAポーチ・最初期型の中には
画像のような専用容器入りの救急用品が収められているようです。
中身を入手致しましたらブログにUPします・・・まあ手に入らないでしょうが

----------------------------------------
アビエイター用FAキット・初期型
【内容物一覧】 ※支給当時のままではなく、その後アレンジされていると思います
①滅菌包帯・・・1個
②パッド用ガーゼ・・・1個
③ウェットティッシュ・・・2枚
④アンモニア・・・1枚
⑤滅菌綿棒・・・1袋(2本入)
⑥傷口用テープ・・・11枚
⑦絆創膏・・・3枚
⑧浄水剤・・・1瓶(50錠入)
⑨抗生物質の錠剤・・・1瓶(16錠入)
⑩塩の錠剤・・・1瓶(20錠入)
⑪ヨードの綿棒・・・1本
⑫リップクリーム・・・1本
⑬医療用粘着テープ・・・1巻
⑭縫合用糸・・・1巻
⑮小型バサミ・・・1個
⑯ピンセット・・・1個
⑰プラスチック製容器・・・1個
⑱応急処置マニュアル・・・1枚
それでは各々詳しく見ていきたいと思います

①GAUZE BANDAGE
3インチ×10ヤードの滅菌包帯です。 (メートルに換算すると、7.62cm×9.14m)
白ではなくOD(オリーブドラブ)もしくはカーキ色に染められていると思います。
軍用ではなく政府機関用にKENDALL社の子会社(?)であるBAUER&BLACK社が製造。
KENDALL社、BAUER&BLACK社、共にWWⅡ以降の軍用包帯で良く見かける名です。
「Curity」とありますが、これは恐らくKENDALL社の医薬品ブランド名だと思います。
②PAD. GAUZE
4×4インチのパッド用ガーゼです。 (メートルに換算すると、10.2×10.2cm)
10センチ四方の網状のガーゼが入っています。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。
③TOWEL、PAPER, CLEANING, WET
消毒液(塩化ベンザルコニウム)入りウェットテッシュです。
製造はCanaan Products Inc.,社。
ストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
④AMMONIA INHALANT
吸入用アンモニアです。
気付け用に臭いを嗅がせるものでしょうか?
製造はPAC-KIT社。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑤2-3" COTTON SWABS
3インチの滅菌綿棒2本です。 (メートルに換算すると、7.62cm)
製造はACME COTTON PRODUCTS CO., INC.社。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑥NEW SUPER-STICK
ん~・・・何でしょうか? 傷口を留めるテープですかね? ちょっと分かりません

「NEW SUPER-STICK」が製品名なのか製造会社名なのかも分かりません

明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑦HANDI-TAPE
一般的に良く見かける絆創膏です。
製造はKENDALL社の子会社(?)であるBAUER&BLACK社。
以前入手した軍用箱入り絆創膏の中身と同じですので軍用の可能性があります。
それと同じものだとすると、1960年代後半の品です。
⑧WATER PURIFICATION TABLETS
ヨード系浄水剤(50錠入り)です。
米軍キャンティーン(1QT=0.95L)に1錠入れ、水を殺菌します。
実際に飲んだことありませんが、非常にまずいらしいです。
ストックナンバーが13桁ですので、残念ながら1975年以降の品です。
1960年代の浄水剤が余ってたと思うので、入れ替えときます。
⑨Oxytetracycline Tablets
オキシテトラサイクリンの錠剤(0.25g、16錠入り)です。
オキシテトラサイクリンは細菌感染症の治療に使用される抗生物質。
軍用品かどうかは不明・・・
錠剤の製造はSuccess Chemical Co.,Inc.社、
容器の製造はA.E.HALPERIN CO.,inc.社。
Conray Products Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
有効期限が1971年3月なので、それ以前の品だと判断できます。
⑩SODIUM CHLORIDE (SALT TABLETS)
塩化ナトリウムの錠剤(10g、20錠入り)です。
汗をかき、失った塩分を補う為のものだと思います。
そのまま口に入れても良さそうですが、使用方法には水に溶かして飲むように書かれています。
ストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
⑪IODINE SWAB
ヨードの綿棒です。 日本で言う赤チンの使い捨てバージョンですかね?
プラ製の筒にヨードチンキが入っており、筒を折ると先端に染み出してくる構造のようです。
製造はHandy Pad Supply Co.社。
Handy Pad Supply Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
「U.S.P.(米国薬局方)」の文字が入っているので、軍用品じゃないかもしれません。
※「U.S.P≠軍用品」という確証はありません

製造年は特定できませんが、なかなか古い品のように感じます。
⑫LIPSTICK ANTICHAP
熱帯地用リップクリームです。
TYPEⅠが寒冷地用、TYPEⅡが熱帯地用でしょうか?
製造はCHEMICAL COMPOUNDING CORP.,社。 製造年は不明。
見た目から、恐らく軍用品だと思いますが、根拠はありません

⑬ADHESIVE TAPE
0.5インチ×1ヤードの医療用粘着テープです。 (メートルに換算すると、1.3cm×91.4cm)
製造はHAMPTON MFG. CO.,社。 BLUE CROSSと言うブランド名の様です。
明らかに市販品であり、そんなに古い品ではなさそうです。
⑭WHITE TWISTED NON ABSORBABLE SUTURE
白い縫合用糸です。 長さは100ヤード(91.4m)
製造はCAPILLARY GUDEBROD BROS. SILK CO., INC.社。
CAPILLARY GUDEBROD BROS. SILK CO., INC.は、
WWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
外箱(未入手)にはストックナンバーがあるので軍用品だと思います。
また、その番号が11桁なので1949~74年の品だと判断できます。
軍用品であるのに「U.S.P」の文字が・・・
⑪で記述した「U.S.P≠軍用品」は早速間違いであると判明しましたね

⑮MEDICAL SCISSORS
医療用の小型バサミです。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。
「U.S.A」の刻印がありますので、アメリカ製と言うことは分かります。
⑯TWEEZERS
ピンセットです。
製造年・製造会社などの記載が一切ありませんので詳細不明です。
⑰PLASTIC CONTAINAR
プラスチック製容器です。
こまごまとした医療品がこの中に入っていました。
支給されたアビエイター用FAキットに入っている容器と似ているので、
軍用品の可能性が高いです。
⑱FIRST STEPS TO FIRST AID
応急処置の簡易マニュアルです。
発行はJohnson & Johnson社。 内容は家庭向けであり、当然軍用品ではありません。
しかし軍用FAキットにこの紙が入っていたのは、これで2度目・・・何か意味があるのでしょうか?
こうやって紹介の為に中身を出したが最後、
もう2度とポーチの中に収まりきれない・・・それがFAキットの宿命

それでは今回はこのへんで、次回は『飛行士のファーストエイド・後編』です

2013年06月02日
飛行士のファーストエイド・前編
こんにちは、パイル二等兵です
今回から3回連続で、飛行士のファーストエイド(救急医療品)のご紹介を致します

まず初めに予備知識として、飛行機操縦士(飛行士)の英語表記について・・・
皆さんすぐに思いつくのが「パイロット(pilot)」ではないでしょうか?
その他に米軍モノを集めていて良く耳にするのが、
「エアクルー(aircrew)」と「アビエイター(aviator)」の二つです。
簡単に(私の個人的考えを含め)分類しますと・・・
パイロット(pilot)
「操縦士」を意味する単語。飛行機に限らず宇宙船、飛行船、ヘリの操縦を担う人物にも使用。
米空軍(と陸軍もかな?)の飛行機操縦士は「pilot」を使用。
ちなみに「水先案内人」も英語では「pilot」。
エアクルー(aircrew)
「航空機乗組員」全般を意味する単語。爆撃機B-29で言うと、10名の乗組員全員が「aircrew」。
おそらく米軍4軍で使用されている。
使い勝手が良い単語なので、米軍モノでは「エアクルー用」と言う言葉が良く使用されている。
アビエイター(aviator) ※「アビエーター」との表記あり
「飛行機操縦士(飛行士)」を意味する単語。
米海軍(と海兵隊もかな?)の飛行機操縦士は「aviator」を使用。
海軍では艦船の運用があり、水先案内人「pilot」との混同を避ける為
「aviator」を使用していると思われる。
海軍でもヘリの操縦士は「pilot」を使用・・・しているのかな?
今回からご紹介するファーストエイド(以下:FA)は
一般的に「エアクルー用」と呼ばれていますが、
ポーチ自体に「AVIATOR」の表記がありますので、
当ブログでは「アビエイター用」と呼ばせて頂きます。
前置きが少し長くなってしまいましたが、、
第1回は『FAポーチ』・・・つまり入れ物だけをご紹介致します
アビエイター用FAポーチ・最初期型

制式名:AVIATOR'S KIT INDIVIDUAL
製造国:アメリカ合衆国(Conray Products Co. 製)
製造年:不明
サイズ:11.8×7.7×5cm
カラー:OD(オリーブドラブ)
材質:コットン
第二次世界大戦(以下:WWⅡ)時の海軍アビエイター用FAポーチです。
一般的にはWWⅡモノと言う認識が強いですが、色がODなのでWWⅡ末期の品、
もしくは朝鮮戦争時の品かもしれません。
確証はありませんが朝鮮戦争~ベトナム戦争初期まで使用されたと言う記述もあります。
使用方法は基本的にはサバイバルベスト(もしくはフライトスーツ?)に取り付けるようですが、
機内の緊急脱出用ゴムボートPK-1にも備え付けてあったそうです。
後述する初期型・後期型に比べ、一回り小さい作りとなっています。
ポーチ表面には白地の無い赤十字とU.S.NAVY、
そしてストックナンバー(S2-1063)がプリントされています。
ポーチ裏面には製造タグが付いており、Conray Products Co.製と分かります。
Conray Products Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
個人的には赤十字マークが渋くて、非常に気に入っております

コチラはポーチ内部と裏面です。
開閉はポーチ底部に着いたドットボタンで行います。
フラップ裏面が二重構造で、紙類などが入りそうなポケットになっています。
また、底には合板製らしき板が入っています。
サバイバルベストへの取り付けは背面のベルトループで行うのですが非常に幅が狭く、
ピストルベルトへの取り付けは不可能です。
つまりこのポーチは完全にサバイバルベスト専用であり、
野戦装備への流用は考えられていないようです。
(現在のサバイバルベストに縫い付けるポーチ的な存在でしょうか?)
このポーチを「最初期型」としておりますが、後述するポーチとの関連性は確証がありません。
個人的な分類ですので、参考程度にとらえて下さい。
一般的には「(海軍)アビエイター用FAポーチ」で通用すると思います。
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アビエイター用FAポーチ・初期型

制式名:FIRST AID KIT, AVIATOR, CAMOUFLAGED
製造国:アメリカ合衆国(KEITH & KEITH INC 製)
製造年:1966年頃(DSA-120-4228)
サイズ:12×12×8cm
カラー:OD
材質:コットン
ベトナム戦争初期のアビエイター用FAポーチです。
海軍(NAVY or USN)との表記はありませんが
「AVIATOR」とありますので海軍系アイテムの可能性があります。
運用方法は不明ですが、やはりサバイバルベストへの取り付けていたのでしょうか?
ポーチ表面には米軍医療マーク(カドゥケウス)、ストックナンバー(FSN)、
そして制式名がプリントされています。
カドゥケウスが細長いと言うのが初期型の特徴です。
ポーチ裏面には製造会社(KEITH & KEITH INC)と
コントラクトナンバーがプリントされています。
(KEITH & KEITH INCについては詳細不明・・・)

コチラはポーチ内部と裏面です。
開閉はポーチ底部に着いたドットボタンで行います。
開閉口には最初期型にはないサイドのプラップが付いています。
逆にフラップ裏面のポケットと底の合板製らしき板がなくなっています。
底の板がないので、ドットボタンンを留める際、少し不便に感じます。
背面のベルトループは一見最初期型と同じに見えますが、
最初期型が横方向にしかベルトを通せないのに対し、
初期型は縦横二方向にベルトを通せるようになっています。
スライドキーパーを取り付けて、ちょっと強引に野戦装備に流用することも可能かもしれません。
WWⅡと違いベトナム戦争ではヘリの運用が多く、
ヘリパイロットも使用していた可能性が高いので、
「アビエイター用」と言うよりは「エアクルー用」と呼んだ方が良いかもしれません。
一般的には「エアクルー用FAポーチ・初期型」で通用します。
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アビエイター用FAポーチ・後期型

制式名:FIRST AID KIT AVIATOR, CAMOUFLAGED
製造国:アメリカ合衆国(KEITH & KEITH INC 製)
製造年:1967年頃(DSA 120-67-C-2976)
サイズ:12×12×7cm
カラー:OD
材質:コットン
ベトナム戦争中期のアビエイター用FAポーチです。
基本的な情報は上記の初期型と同じです。
表面のプリントの違いはカドゥケウスの形くらいでしょうか?
ストックナンバー(FSN)が初期型・後期型ともに「6545-965-2394」と同じ数字なので、
米軍的には同じアイテムと言う認識なのだと思います。
このポーチとは別の製造会社でストックナンバー違いのタイプが存在します。
そいつが一体何者なのか、今現在不明です。

コチラはポーチ内部と裏面です。
基本的な情報は上記の初期型と同じです。
初期型との違いは背面のベルトループです。
べロクロ(マジックテープ)式で、縦方向にしかベルトを通せないようになっています。
M1967装備やLC-1装備のFAポーチの背面にも
同じようなべロクロのベルトループが付いているので、個人的意見ですが、
M1967装備以降、エアクルー用FAポーチを兼ねている可能性がありますね。
一般的には「エアクルー用FAポーチ・後期型」で通用します。
次回からはファーストエイドの内容物をご紹介致します

今回から3回連続で、飛行士のファーストエイド(救急医療品)のご紹介を致します

まず初めに予備知識として、飛行機操縦士(飛行士)の英語表記について・・・
皆さんすぐに思いつくのが「パイロット(pilot)」ではないでしょうか?
その他に米軍モノを集めていて良く耳にするのが、
「エアクルー(aircrew)」と「アビエイター(aviator)」の二つです。
簡単に(私の個人的考えを含め)分類しますと・・・
パイロット(pilot)
「操縦士」を意味する単語。飛行機に限らず宇宙船、飛行船、ヘリの操縦を担う人物にも使用。
米空軍(と陸軍もかな?)の飛行機操縦士は「pilot」を使用。
ちなみに「水先案内人」も英語では「pilot」。
エアクルー(aircrew)
「航空機乗組員」全般を意味する単語。爆撃機B-29で言うと、10名の乗組員全員が「aircrew」。
おそらく米軍4軍で使用されている。
使い勝手が良い単語なので、米軍モノでは「エアクルー用」と言う言葉が良く使用されている。
アビエイター(aviator) ※「アビエーター」との表記あり
「飛行機操縦士(飛行士)」を意味する単語。
米海軍(と海兵隊もかな?)の飛行機操縦士は「aviator」を使用。
海軍では艦船の運用があり、水先案内人「pilot」との混同を避ける為
「aviator」を使用していると思われる。
海軍でもヘリの操縦士は「pilot」を使用・・・しているのかな?
今回からご紹介するファーストエイド(以下:FA)は
一般的に「エアクルー用」と呼ばれていますが、
ポーチ自体に「AVIATOR」の表記がありますので、
当ブログでは「アビエイター用」と呼ばせて頂きます。
前置きが少し長くなってしまいましたが、、
第1回は『FAポーチ』・・・つまり入れ物だけをご紹介致します

アビエイター用FAポーチ・最初期型
制式名:AVIATOR'S KIT INDIVIDUAL
製造国:アメリカ合衆国(Conray Products Co. 製)
製造年:不明
サイズ:11.8×7.7×5cm
カラー:OD(オリーブドラブ)
材質:コットン
第二次世界大戦(以下:WWⅡ)時の海軍アビエイター用FAポーチです。
一般的にはWWⅡモノと言う認識が強いですが、色がODなのでWWⅡ末期の品、
もしくは朝鮮戦争時の品かもしれません。
確証はありませんが朝鮮戦争~ベトナム戦争初期まで使用されたと言う記述もあります。
使用方法は基本的にはサバイバルベスト(もしくはフライトスーツ?)に取り付けるようですが、
機内の緊急脱出用ゴムボートPK-1にも備え付けてあったそうです。
後述する初期型・後期型に比べ、一回り小さい作りとなっています。
ポーチ表面には白地の無い赤十字とU.S.NAVY、
そしてストックナンバー(S2-1063)がプリントされています。
ポーチ裏面には製造タグが付いており、Conray Products Co.製と分かります。
Conray Products Co.はWWⅡ時に医療品を納入していた業者の一つです。
個人的には赤十字マークが渋くて、非常に気に入っております

コチラはポーチ内部と裏面です。
開閉はポーチ底部に着いたドットボタンで行います。
フラップ裏面が二重構造で、紙類などが入りそうなポケットになっています。
また、底には合板製らしき板が入っています。
サバイバルベストへの取り付けは背面のベルトループで行うのですが非常に幅が狭く、
ピストルベルトへの取り付けは不可能です。
つまりこのポーチは完全にサバイバルベスト専用であり、
野戦装備への流用は考えられていないようです。
(現在のサバイバルベストに縫い付けるポーチ的な存在でしょうか?)
このポーチを「最初期型」としておりますが、後述するポーチとの関連性は確証がありません。
個人的な分類ですので、参考程度にとらえて下さい。
一般的には「(海軍)アビエイター用FAポーチ」で通用すると思います。
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アビエイター用FAポーチ・初期型
制式名:FIRST AID KIT, AVIATOR, CAMOUFLAGED
製造国:アメリカ合衆国(KEITH & KEITH INC 製)
製造年:1966年頃(DSA-120-4228)
サイズ:12×12×8cm
カラー:OD
材質:コットン
ベトナム戦争初期のアビエイター用FAポーチです。
海軍(NAVY or USN)との表記はありませんが
「AVIATOR」とありますので海軍系アイテムの可能性があります。
運用方法は不明ですが、やはりサバイバルベストへの取り付けていたのでしょうか?
ポーチ表面には米軍医療マーク(カドゥケウス)、ストックナンバー(FSN)、
そして制式名がプリントされています。
カドゥケウスが細長いと言うのが初期型の特徴です。
ポーチ裏面には製造会社(KEITH & KEITH INC)と
コントラクトナンバーがプリントされています。
(KEITH & KEITH INCについては詳細不明・・・)
コチラはポーチ内部と裏面です。
開閉はポーチ底部に着いたドットボタンで行います。
開閉口には最初期型にはないサイドのプラップが付いています。
逆にフラップ裏面のポケットと底の合板製らしき板がなくなっています。
底の板がないので、ドットボタンンを留める際、少し不便に感じます。
背面のベルトループは一見最初期型と同じに見えますが、
最初期型が横方向にしかベルトを通せないのに対し、
初期型は縦横二方向にベルトを通せるようになっています。
スライドキーパーを取り付けて、ちょっと強引に野戦装備に流用することも可能かもしれません。
WWⅡと違いベトナム戦争ではヘリの運用が多く、
ヘリパイロットも使用していた可能性が高いので、
「アビエイター用」と言うよりは「エアクルー用」と呼んだ方が良いかもしれません。
一般的には「エアクルー用FAポーチ・初期型」で通用します。
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アビエイター用FAポーチ・後期型
制式名:FIRST AID KIT AVIATOR, CAMOUFLAGED
製造国:アメリカ合衆国(KEITH & KEITH INC 製)
製造年:1967年頃(DSA 120-67-C-2976)
サイズ:12×12×7cm
カラー:OD
材質:コットン
ベトナム戦争中期のアビエイター用FAポーチです。
基本的な情報は上記の初期型と同じです。
表面のプリントの違いはカドゥケウスの形くらいでしょうか?
ストックナンバー(FSN)が初期型・後期型ともに「6545-965-2394」と同じ数字なので、
米軍的には同じアイテムと言う認識なのだと思います。
このポーチとは別の製造会社でストックナンバー違いのタイプが存在します。
そいつが一体何者なのか、今現在不明です。
コチラはポーチ内部と裏面です。
基本的な情報は上記の初期型と同じです。
初期型との違いは背面のベルトループです。
べロクロ(マジックテープ)式で、縦方向にしかベルトを通せないようになっています。
M1967装備やLC-1装備のFAポーチの背面にも
同じようなべロクロのベルトループが付いているので、個人的意見ですが、
M1967装備以降、エアクルー用FAポーチを兼ねている可能性がありますね。
一般的には「エアクルー用FAポーチ・後期型」で通用します。
次回からはファーストエイドの内容物をご紹介致します
