キャンティーンカップ訂正
こんにちは、
パイル二等兵です
前々回の『
キャンティーンカップ』に
間違いがありましたので訂正致します
制式名を「
M1910 CANTEEN CUP」としましたが、正しくは「
CUP, M-1910」でした。
(制式名には「-(ハイフン)」を入れますが、文中では省略します)
更に言うと
M1910は
アルミ製で、
鉄製の物は
M1942なので「
CUP, M-1942」が正解です。
更に更に言うとブログで公開したカップ達は
M1942の改良型である
ステンレス製なので、
厳密な制式名は「
CUP, M1942, stainless steel」となります。
日本語では「
M1942ステンレスカップ」と呼ぶのがベストかもしれませんね。
・・・と言いつつ確認の為に色々と調べた結果、
上記にも間違いが!!
M1942は確かに
鉄製なのですが、
鉄むき出しではなく
ホーロー引きでした。
(
ホーロー引き=
琺瑯、
エナメルコーティング)
その後
ステンレス製が製造され始めるのですが、
採用当初の制式名は「
CUP, stainless steel」・・・
M1910も
M1942も付いてません
M1942は
ホーロー引き限定のナンバーなので、
M1910のステンレス製バージョンと位置づけようと思います。
暫定的な結論として、
日本語では「
M1910ステンレスカップ」と呼ぶのがベストかもしれませんね。
一応以下に整理しときます。
※1940年代前半のみ適応、1940年代後半から制式名変更あり
◎「CUP, M-1910」(M1910カップ)
・・・アルミ製、1910年から1945年頃まで製造。
◎「CUP, M-1942」(M1942カップ)
・・・ホーロー引き、おそらく1942年のみ製造。
◎「CUP, stainless steel」(M1910ステンレスカップ)
・・・ステンレス製、1942年から1980年代前半まで製造。
ちなみに
M1910カップと
M1910ステンレスカップには
外見上微妙に違う点があります。
しかし文章で書くにはややこしいので、いずれ現物の画像を載せて説明します。
ただし
M1910カップは
未入手なのでいつになるかは分かりませんが
ちょっと話はズレますが、
サムギョプサルどのより
1965年製の
キャンティーンカップに
「
ツヤあり」と「
ザラザラ」の2種類があるとのコメントを頂きました。
実は1ヵ月前くらいに同じことを我が副官・
シェフ伍長からも聞きました。
これって何なのでしょう?
もしかして
ステンレス製だけではなく他の材質の物も存在するのでしょうか?
・・・例えば
アルミ製? ・・・案外ありうる
カップと
金属キャンティーンの材質は、
「
アルミ⇒
ホーロー引き⇒
ステンレス」と言う大まかな時代変遷があります。
なので私は、
1943年以降の
カップは全て
ステンレス製だと思い込んでいました。
しかしよく考えると
金属キャンティーンは、
1962年まで
アルミ製が存在します。
つまり、
カップも
1960年代のアルミ製が存在してもおかしくないですよね?
(そういえば
カップスタンドも
アルミ製だな・・・)
一応独自に調査は進めておきますが、
ご存知方がいらっしゃいましたら、サクッと答えを教えて下さい
ついでに別記事の
訂正や
補足もさせて頂きます
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まずは前回の『
プラスチックキャンティーン』について・・・
プラキャンティーンは
1962年頃採用と書きましたが、
1943年に1年間(もしくは2年間)だけ
プラキャンティーンが採用されてました。
ただし同じ
プラスチック(合成樹脂)でも、1943年採用のものは
セルロイド製、
1962年以降採用のものは
汎用プラスチック(の中のどれか)製ですので、
明らかに両者は質感や色が違います。
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続いて『
珍色ダッフルバッグ』について・・・
青いダッフルバッグを
空軍用と書きましたが、
海軍用もありました
◎海軍用(スタンプ類が黒)
・・・1960年以前製(コントラクトNoが「QM~」)
◎空軍用(スタンプ類が白)
・・・1963~1964年製(コントラクトNoが「DSA-1~」)
もしかすると
1960年代前半まで、空軍・海軍双方
青いダッフルバッグを採用し、
空軍は白スタンプ、
海軍は黒スタンプとしたのかもしれません。
製造時期もたまたま私の物がそうだったと言うだけでかもしれません。
ん~ここらへんは情報不足で決定力に掛けるので、
保留とさせて下さい
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続いて『
米軍ハーバーサックの歴史』等の
ハーバーサック関連記事について・・・
当ブログでは「
HAVERSACK」を「
ハーバーサック」と表記してきましたが、
今回以降「
ハバーサック」と表記しようと思います。
恐らくですが「
ハバーサック」の方がより英語発音に近いと思うのですが・・・どうでしょう?
正しい発音をご存知の方、ご教授下さい!!
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最後に
ハバーサック関連でもう一つ・・・
ハバーサックの中に
海兵隊の
M1941タイプがあるのですが、
この呼び名が曖昧で困っていました
一応当ブログでは「
M1941ハバーサック&カーゴパック」と表記してきましたが、
巷では「
ハバーサック」を「
フィールドパック」と、
「
カーゴパック」を「
ナップサック」と表記している事が多々あります。
ん~・・・一体どちらが正しいのか? 私個人としましては
制式名を重視しようと思います。
さっそく制式名を調べたところ、
結論が出ました!!
【結論】どっちでもいい
え~この「
どっちでもいい」は、
「
呼び方なんて、どっちでもいいよ~」と言う投げやりな意味ではなく、
「
両方正しいから、どっちで呼んでもいいですよ~」と言う意味です
「
ハバーサック」「
ナップサック」は
1941年採用当初の制式名、
「
フィールドパック」「
カーゴパック」は
1960年代製造品(ODタイプ)の制式名でした。
60年代の制式名は恐らく
1944年に
陸軍で採用された
M1944コンバットフィールドパック&カーゴパックの名に影響されて付いたのだと思います。
当ブログでは制式名と便宜上の呼び方をMIXして、以下のように表記する予定です。
「
M1941ハバーサック初期型」(蓋タイプ・カーキ)⇒「
M1941ハバーサック初期型」
「
M1941カーゴパック初期型」(蓋タイプ・カーキ)⇒「
M1941ナップサック初期型」
「
M1941ハバーサック中期型」(筒タイプ・カーキ)⇒「
M1941ハバーサック後期型」
「
M1941カーゴパック中期型」(筒タイプ・カーキ)⇒「
M1941ナップサック後期型」
「
M1941ハバーサック後期型」(筒タイプ・OD)⇒「
M1941フィールドパック」
「
M1941カーゴパック後期型」(筒タイプ・OD)⇒「
M1941カーゴパック」
ん~なんかややこしいな
やっぱりこの表記はやめます・・・いや保留します!!
とりあえず暫定的な
自分ルールを設定
【自分ルール・その①】
「
ハバーサック&
カーゴパック」、「
フィールドパック&
ナップサック」と言った
1940年代の名前と
1960年代の名前を組み合わせて
使用してはいけない。
【自分ルール・その②】
1960年代の物に採用当時(
1940年代)の名前である
「
ハバーサック」「
ナップサック」を
使用しても良い。
【自分ルール・その③】
1940年代の物に
1960年代の名前である
「
フィールドパック」「
カーゴパック」を
使用してはいけない。
【自分ルール・その④】
このルールを他人に強要してはいけない。
あくまで当ブログの表現(表記)上のルール・・・だけど賛同してくれる人がいたら嬉しい
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以上の事を過去記事で順次、
加筆・訂正して行こうと思います。
かなり昔の記事は確認する気になれないので
スルーします・・・
ミスがあったとしても(
100%あると思いますが)、もう
時効です・・・
とは言え、記述に
ミスを発見された方は遠慮なくご指摘くださいね
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