キャンティーンカップ訂正

パイル二等兵

2013年02月27日 14:27

こんにちは、パイル二等兵です


前々回の『キャンティーンカップ』に間違いがありましたので訂正致します

制式名を「M1910 CANTEEN CUP」としましたが、正しくは「CUP, M-1910」でした。
(制式名には「-(ハイフン)」を入れますが、文中では省略します)

更に言うとM1910アルミ製で、鉄製の物はM1942なので「CUP, M-1942」が正解です。

更に更に言うとブログで公開したカップ達はM1942の改良型であるステンレス製なので、
厳密な制式名は「CUP, M1942, stainless steel」となります。 

日本語では「M1942ステンレスカップ」と呼ぶのがベストかもしれませんね。


・・・と言いつつ確認の為に色々と調べた結果、上記にも間違いが!!

M1942は確かに鉄製なのですが、鉄むき出しではなくホーロー引きでした。
ホーロー引き琺瑯エナメルコーティング

その後ステンレス製が製造され始めるのですが、
採用当初の制式名は「CUP, stainless steel」・・・M1910M1942も付いてません

M1942ホーロー引き限定のナンバーなので、
M1910のステンレス製バージョンと位置づけようと思います。

暫定的な結論として、
日本語では「M1910ステンレスカップ」と呼ぶのがベストかもしれませんね。

一応以下に整理しときます。 ※1940年代前半のみ適応、1940年代後半から制式名変更あり

◎「CUP, M-1910」(M1910カップ
   ・・・アルミ製、1910年から1945年頃まで製造。
◎「CUP, M-1942」(M1942カップ
   ・・・ホーロー引き、おそらく1942年のみ製造。
◎「CUP, stainless steel」(M1910ステンレスカップ
   ・・・ステンレス製、1942年から1980年代前半まで製造。


ちなみにM1910カップM1910ステンレスカップには外見上微妙に違う点があります。
しかし文章で書くにはややこしいので、いずれ現物の画像を載せて説明します。
ただしM1910カップ未入手なのでいつになるかは分かりませんが


ちょっと話はズレますが、
サムギョプサルどのより1965年製のキャンティーンカップ
ツヤあり」と「ザラザラ」の2種類があるとのコメントを頂きました。
実は1ヵ月前くらいに同じことを我が副官・シェフ伍長からも聞きました。

これって何なのでしょう? 
もしかしてステンレス製だけではなく他の材質の物も存在するのでしょうか?
・・・例えばアルミ製? ・・・案外ありうる

カップ金属キャンティーンの材質は、
アルミホーロー引きステンレス」と言う大まかな時代変遷があります。

なので私は、1943年以降のカップは全てステンレス製だと思い込んでいました。
しかしよく考えると金属キャンティーンは、1962年までアルミ製が存在します。
つまり、カップ1960年代のアルミ製が存在してもおかしくないですよね?
(そういえばカップスタンドアルミ製だな・・・)

一応独自に調査は進めておきますが、
ご存知方がいらっしゃいましたら、サクッと答えを教えて下さい



          ついでに別記事の訂正補足もさせて頂きます
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まずは前回の『プラスチックキャンティーン』について・・・

プラキャンティーン1962年頃採用と書きましたが、
1943年に1年間(もしくは2年間)だけプラキャンティーンが採用されてました。

ただし同じプラスチック(合成樹脂)でも、1943年採用のものはセルロイド製、
1962年以降採用のものは汎用プラスチック(の中のどれか)製ですので、
明らかに両者は質感や色が違います。


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続いて『珍色ダッフルバッグ』について・・・

青いダッフルバッグ空軍用と書きましたが、海軍用もありました

海軍用(スタンプ類が黒)
   ・・・1960年以前製(コントラクトNoが「QM~」)
空軍用(スタンプ類が白)
   ・・・1963~1964年製(コントラクトNoが「DSA-1~」)


もしかすると1960年代前半まで、空軍・海軍双方青いダッフルバッグを採用し、
空軍は白スタンプ海軍は黒スタンプとしたのかもしれません。
製造時期もたまたま私の物がそうだったと言うだけでかもしれません。

ん~ここらへんは情報不足で決定力に掛けるので、保留とさせて下さい


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続いて『米軍ハーバーサックの歴史』等のハーバーサック関連記事について・・・

当ブログでは「HAVERSACK」を「ハーバーサック」と表記してきましたが、
今回以降「ハバーサック」と表記しようと思います。

恐らくですが「ハバーサック」の方がより英語発音に近いと思うのですが・・・どうでしょう?
正しい発音をご存知の方、ご教授下さい!!


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最後にハバーサック関連でもう一つ・・・

ハバーサックの中に海兵隊M1941タイプがあるのですが、
この呼び名が曖昧で困っていました

一応当ブログでは「M1941ハバーサック&カーゴパック」と表記してきましたが、
巷では「ハバーサック」を「フィールドパック」と、
カーゴパック」を「ナップサック」と表記している事が多々あります。

ん~・・・一体どちらが正しいのか? 私個人としましては制式名を重視しようと思います。

さっそく制式名を調べたところ、結論が出ました!!

【結論】どっちでもいい

え~この「どっちでもいい」は、
呼び方なんて、どっちでもいいよ~」と言う投げやりな意味ではなく、
両方正しいから、どっちで呼んでもいいですよ~」と言う意味です

ハバーサック」「ナップサック」は1941年採用当初の制式名、
フィールドパック」「カーゴパック」は1960年代製造品(ODタイプ)の制式名でした。
60年代の制式名は恐らく1944年陸軍で採用された
M1944コンバットフィールドパック&カーゴパックの名に影響されて付いたのだと思います。


当ブログでは制式名と便宜上の呼び方をMIXして、以下のように表記する予定です。

M1941ハバーサック初期型」(蓋タイプ・カーキ)⇒「M1941ハバーサック初期型
M1941カーゴパック初期型」(蓋タイプ・カーキ)⇒「M1941ナップサック初期型

M1941ハバーサック中期型」(筒タイプ・カーキ)⇒「M1941ハバーサック後期型
M1941カーゴパック中期型」(筒タイプ・カーキ)⇒「M1941ナップサック後期型

M1941ハバーサック後期型」(筒タイプ・OD)⇒「M1941フィールドパック
M1941カーゴパック後期型」(筒タイプ・OD)⇒「M1941カーゴパック

ん~なんかややこしいな
やっぱりこの表記はやめます・・・いや保留します!!

とりあえず暫定的な自分ルールを設定

【自分ルール・その①】
ハバーサック&カーゴパック」、「フィールドパック&ナップサック」と言った
1940年代の名前1960年代の名前を組み合わせて使用してはいけない

【自分ルール・その②】
1960年代の物に採用当時(1940年代)の名前である
ハバーサック」「ナップサック」を使用しても良い

【自分ルール・その③】
1940年代の物1960年代の名前である
フィールドパック」「カーゴパック」を使用してはいけない

【自分ルール・その④】
このルールを他人に強要してはいけない。
あくまで当ブログの表現(表記)上のルール・・・だけど賛同してくれる人がいたら嬉しい


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以上の事を過去記事で順次、加筆・訂正して行こうと思います。

かなり昔の記事は確認する気になれないのでスルーします・・・
ミスがあったとしても(100%あると思いますが)、もう時効です・・・

とは言え、記述にミスを発見された方は遠慮なくご指摘くださいね


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