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2013年02月04日

珍色ダッフルバッグ

初回投稿:2013年2月4日
更新日時:2013年9月2日
更新内容:海軍用ダッフルバッグ(白)を追加



こんばんは、パイル二等兵ですニコニコ

男の旅の必需品・・・それはダッフルバッグ!!

米軍のダッフルバッグと言えば1940年代初期のカーキ
そして1940年代後半以降のOD(オリーブドラブ)色が有名ですが、
それ以外にも珍色が存在しますのでご紹介致しますピンクの星


空軍用ダッフルバッグ(ホワイト)
珍色ダッフルバッグ
     制式名:BAG DUFFLE TYPE 1
     製造国:アメリカ合衆国(SIDNEY BRAUN CORP. 製)
     製造年:1951年
     サイズ:87×59cm ※画像の平置き状態
     カラー:ホワイト(ストラップはOD)
     材質:コットン

1951年の1年間のみ製造された空軍用の白いダッフルバッグです。

なのか生成りなのかはハッキリしませんが、軍用バッグにしては珍しい色だと思います。

白いダッフルバッグはこれ以外にもありまして、
1940年代の海軍用ダッフルバッグが本体、ストラップ全てが白い生地で出来ています。
一見両者は同じように見えますが、ストラップの色がODか、
そしてスタンプが「US」か「USN」かの違いで区別できます。

何故「白」なのか・・・答えは分かりません汗

勝手な憶測ですが、海軍用ダッフルバッグの余った生地を使用した?
もしくは空軍兵士に迷彩効果が必要ないと判断し、ODに染める手間を省いた?

他のダッフルバッグに比べ、若干縦に短く横に広い作りになっています。
白ダッフル特有の形なのか?それとも単なる製造過程の誤差なのか? 真相は不明ですタラ~


珍色ダッフルバッグ
コチラはスタンプ類です。

コントラクトナンバーはかなり薄くなっており判読困難ですが、
今の所このダッフルバッグのコントラクトナンバーは1種類しか確認されていませんので、
以下の事が書いてあると推測できます。

BAG DUFFLE TYPE 1
8330-025980
SIDNEY BRAUN CORP.
1951


また何故空軍用なのかと言うと、
使用者の名前と共に「AF」つまり「空軍」と言う文字が書かれている事が多いからです。
当方所有の物にも以下の事が書かれてあります。

ALLAN D. MOORE
A.F. 12415234


この文字から判断すると、当初の所有者は
米空軍所属、軍籍番号12415234番のアラン・D・ムーア」さんだったのでしょう。

ムーア」さんと言うと、
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』の主人公ハル・ムーア中佐を思い出しますが、
あちらは陸軍騎兵大隊の大隊長サンなんで全く関係ないでしょう・・・

「ムーア」と言う苗字自体そんなに珍しいものではないそうですテヘッ

ちなみに実在のハル・ムーア中佐(最終階級は中将)は今もご健在(現在90歳キラキラ



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空軍用ダッフルバッグ(ブルー)
珍色ダッフルバッグ
     制式名:BAG DUFFLE COTTON DUCK, BLUE
     製造国:アメリカ合衆国
     製造年:1963~1964年頃(DSA-1-6947)
     サイズ:90×56cm ※画像の平置き状態
     カラー:ブルー
     材質:コットン

1960年代初期に製造された空軍用の青いダッフルバッグです。

空の青さをイメージしてこの色にしたのでしょうか?
どちらかと言うと海の青、つまり海軍っぽさを感じてしまいます。

1940年代のバラックバッグ(ダッフルバッグの前身で巨大巾着袋)に
ブルーデニムで作られたものがありますが、
コチラはデニム生地ではなく、青く染めたコットンダック生地です。

1960年代以降、鍵などを収納するポケットが付き始めるのですが、
この青ダッフルにも付いています。
ポケットの有無1960年代以前・以後の大まかな判断基準となります。
 ※1960年代製はポケットの有るタイプと無いタイプが混在しています


珍色ダッフルバッグ
コチラはスタンプ類です。

ではなくでスタンプしている為、ほとんどの個体で文字が消えかかり判読不能ですが、
これは比較的綺麗に残っており、コントラクトナンバーも何とか読めますキラキラ
一部推測ですが、以下のように書かれています。

BAG DUFFLE COTTON DUCK, BLUE
DSA-1-6947
8465 269 8456
   ※ストックナンバーは結構曖昧タラ~

で、こちらも白いダッフルバッグ同様
使用者の名前と共に「AF」と言う文字が書かれている事が多い為、空軍用と判断致しました。
当方所有の物にも以下の事が書かれてあります。

DIGRAZIA
KENNETH
AF 12750425


この文字から判断すると、当初の所有者は
米空軍所属、軍籍番号12750425番のダイグラジア・ケネス」さんだったのでしょう。

DIGRAZIA」は本当は何て読むんですかね?
適当に「ダイグラジア」と書きましたが「ディグラジア」かも知れませんね・・・

ちなみに「DIGRAZIA」は苗字です。
本来ならば英語圏では「KENNETH DIGRAZIA」(名・姓)と表記するのが一般的ですが、
米軍内の名前表記に限り、日本と同じ姓・名の順で表記することがあります。

これは恐らく名簿を作成する際、
姓を先に書いてある方が管理しやすかったからではないでしょうか?
ドッグタグも姓・名の順で刻印されています)



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海軍用ダッフルバッグ(ホワイト)
珍色ダッフルバッグ
     制式名:不明
     製造国:アメリカ合衆国
     製造年:1950年代前半?
     サイズ:91×57cm ※画像の平置き状態
     カラー:白
     材質:コットン

1950年代(前半?)に製造された海軍用の白いダッフルバッグです。

コントラクトナンバー等の情報が載っていないため、詳しい製造年は分かりませんが、
海軍は1940年代に「USN」表記のカーキ色ダッフルバッグを、
1950年代末青いダッフルバッグを採用しているので、恐らくこれは1950年代前半の品だと思います。

空軍用ダッフルバッグ(ホワイト)はショルダーストラップ(肩掛け)等がOD(オリーブドラブ)色なのに対し、
海軍用ダッフルバッグ(ホワイト)全て白い生地で出来ています。



珍色ダッフルバッグ
コチラはスタンプ類です。

コントラクトナンバーは無く、「U.S.N.」と所有者名・軍籍番号が書かれているだけです。

所有者情報は以下の通り。

C A GOODMAN
482 11 77


軍籍番号「482-11-77」の「C・A・グッドマン」さんのダッフルバッグだったんでしょうね。
・・・それ以上の情報はありません汗



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海軍用ダッフルバッグ(ブルー)   2013年5月22日追加
珍色ダッフルバッグ
     制式名:BAG DUFFLE
     製造国:アメリカ合衆国(TWEEDIE FTWR CPN 製?) 
     製造年:1958年 or 1959年
     サイズ:90×55cm ※画像の平置き状態
     カラー:ブルー
     材質:コットン

1950年代末に製造された海軍用の青いダッフルバッグです。

今まで青いダッフルバッグ空軍のみだと思い込んでいましたが、
空軍以前に海軍が使用していたようです。
海軍・空軍が青いダッフルバッグを同時期に使用していた形式は無く、
1950年代末には海軍のみ、その後1960年代初頭には空軍のみが採用していたようです。
   ※確かな情報源はなく、単なる経験則です

海軍用(1950年代末)空軍用(1960年代初頭)の違いは2点
ポケットの有無
これは製造年の違いによるもので、ポケットは1960年代から付き始めたようです。

スタンプ類の色が海軍用は黒、空軍用は白
海軍用はたまにUSマークが黒、コントラクトNoが白と言うものもあります。
また両者とも個人名や住所などの後から入れた文字は白のようです。


珍色ダッフルバッグ
コチラはスタンプ類です。
USマーク・コントラクトNoともにで、住所(送り先)がとなっています。

コントラクトNoの4段目「TWWDIE FTWR CPN」が製造会社でしょうか?
コントラクトNoの5段目の末尾が製造年を表すのですが、
58」なのか「59」なのかハッキリしません・・・まあ、いずれにしろ1950年代末製です。
コントラクトNoの6段目(最下段)「MCTSA」は
Military Clothing and Textile Supply Agency」の略で日本語に訳すと
軍用衣料供給局」でしょうか? 詳しい事は分かりません・・・


また何故海軍用なのかと言うと、以下の、住所(送り先)が書かれてあるからです。

U.S. FLEET AND INDUSTRIAL
SUPPLY CENTER YOKOSUKA
JAPAN


直訳すると「横須賀艦隊産業補給センター」ですが、
一般的には「横須賀補給センター」と呼ぶらしいです。

本来ダッフルバッグは兵士が帰国の際、自宅の住所を書いて送るのですが、
ここには米海軍の施設名が書かれていることから、兵士個人の荷物を送ったと言うよりは
本国から横須賀補給センターに兵士個人の荷物ではない荷物を送ったと言えそうです。
恐らく同じようにステンシル文字の入った青いダッフルバッグが日本国内に存在すると思います。


それでは今回はこのへんでニコッ




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この記事へのコメント
今晩は、私も空軍のダッフルバック持ってます。
パイル二等兵さんが持っていると知り興奮しております。

ヤフオクで高い値段で落札したやつです

焚き火を囲みながら語り合いたいですね。
Posted by サムギョプサル at 2013年02月04日 19:15
◎サムギョプサルどの こんばんは∠( ̄∧ ̄)

サムギョプサルどのもお持ちでしたか~!!
趣味趣向が似ていて嬉しいです♪

この色のタイプはヤフオクでも高値でしか出品されてませんね(汗)
私は長年ネバってそこそこ安い値段で入手した記憶がありますが、
それでも一般的なコットン製ダッフルバッグよりは高かったと思います。

焚火を囲んでの語り合いを実現させる為に、動き出しましょう!!
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月04日 19:27
再び今晩はです。

是非とも実現させましょう。

私は大阪在住ですが、パイル二等兵さんのファンの方々と焚き火を囲みながら語り合いたいですね。

第一回焚き火マリーンズの企画をお願いします。
Posted by サムギョプサル at 2013年02月04日 19:44
こんばんはwダッフルは男の浪漫・・・ですよね~今回ご紹介の物もレアですね~w私は1番目に似たタイプは以前所有してたのですがネイビー色は入手できなかったんですw現在コットンODを狙っていますが、最近めっきり出展数がへっていて困った物ですw第一回焚き火マリーンズ開催時は都合が付けばですが是非参加したいのですが・・・・・・・・・・・
ARMYでも参加OK?( ̄∇ ̄;)でしょうか(暴  趣味思考が合う方とマッタリ一時いいですね~

軍用はカーキかODに限る件は私もそう思います。しかしチョコチップやタイガーと言ったクラシカルな柄も捨てがたいのが実情です(笑 
まぁチョコチップやタイガーのダッフルなんて見たことないんですけど(たぶん存在しない)笑 
Posted by combatfox at 2013年02月06日 17:27
こんばんは

空軍のダッフルバッグにも白があったなんて知りませんでしたわぁ。
ブルーはアレですね、制服やら何やら青くした時代の物ですね。
ひょっとするとフライヤーズ・キット・バッグみたいに
AFグレーのダッフルもあるのかなぁ?
Posted by DancinghorseDancinghorse at 2013年02月06日 22:28
◎サムギョプサルどの こんにちは∠( ̄∧ ̄)

返事が遅くなり申し訳ございません(汗)

サムギョプサルどのは大阪ですか~!
「第一回焚き火マリーンズ~西日本編~」ですね♪

話を詰めていく為に、後程私のアドレスを送りますので!!
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月09日 11:35
◎combatfoxどの こんにちは∠( ̄∧ ̄)

ダッフルバッグは1つ2つあれば十分なのですが、
自分が持っていないタイプを見かけると、ついつい手を出してしまいます(笑)

色にかかわらず、コットン製は品薄傾向にありますね。
中古良品で3000円以下なら、即買いレベルですかね~?
良い物見つけたらご報告致します!!

あ、ストーブの情報ありがとうございました!!
財布の中と格闘しながら検討してみます(笑)

タイガーのダッフルバッグは、
ローカルメイドで存在してもおかしくない気がします。
チョコチップは・・・どっかのメーカーがおふざけで作ってる可能性もなくもないかな(笑)

是非とも「第一回焚き火マリーンズ」ご参加ください!!
陸軍派遣の軍事顧問として♪
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月09日 11:45
◎Dancinghorseどの こんにちは∠( ̄∧ ̄)

そうなんですよ、空軍用ホワイトが存在するんですよ~!

なるほど、空軍に青い時代があったんですか!
「空=青」ですが、迷彩効果から考えると青々しいのもどうかと思いますね(笑)

ダッフルバッグはあまり突っ込んだ研究がされていない分野なので、
色・形・素材については未知数なところがありますね。
AFグレーも存在する可能性アリです!
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月09日 11:52
こんばんは、
当県の日中は、このところ温かな日が続いております。また、お久しぶりです。

「ダッフルバッグ」・・・・若い方たちがこれに荷物を入れて、持ち歩いている姿を時々拝見しますね。

私は、購入しようかな。?と思うのですが、持ち歩くのはどうも・・・
ただ荷物を入れておくバッグには、良いですね。

しかし、パイルさんに怒られるかもしれませんが、どうも使用感のある品物は抵抗が・・・特にシミのある・・・
私にはコピー品で十分かと思っています。
Posted by タロー at 2013年02月10日 20:51
◎タローどの こんばんは∠( ̄∧ ̄)

どうもお久しぶりです!!
コチラはここ2~3日冷え込んでいて、
私は若干風邪気味です・・・と言っても鼻水程度で大したことありませんが。

レプリカの小型ダッフルバッグなら良いですが、
実物のダッフルバッグは大きいので普段持ち歩くと言うよりは、
大量に何かを詰め込んで車に乗せると言う使い方がベストだと思います。

私の場合安さを優先してしまいますので、ある程度汚い物を探しちゃいますね(汗)
まァ新品で安く買えれば、それが一番ですが・・・

ナイロン製の物ならば、レプリカと同価格程度で入手できると思います。
コットン製となると、近頃未使用品は見当たりません・・・

私も普段気兼ねなく使うアイテムはレプリカも視野に入れてますので、
実物中古が気になるのでしたら、レプリカでも全然問題ないと思いますよ!!
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月11日 02:05
こんにちは、ハイエナです。

白やブルーのダッフルバッグはレアなアイテムですね。
実物は見たことがないです……。

なぜ少数しか製造されなかったのかは分かりませんが、
個人的にはブルーのダッフルバッグもカッコいいと思います。
Posted by ハイエナ at 2013年02月11日 15:18
◎ハイエナどの おはようございます∠( ̄∧ ̄)

色に限らず、素材やスタンプ(ステンシル)文字の違いによる
レアなダッフルバッグが数種類存在するのですが、イマイチ人気はないですね(泣)

白は汚れが目立って仕方ないですが、
ブルーは色が深くて綺麗です。

私も個人的にはブルーが気に入ってます♪
しかし色落ちするとマダラな青になって、
みすぼらしくなるんですよね〜(汗)
Posted by パイル二等兵 at 2013年02月13日 07:06
 
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