夏には夏の戦闘服

パイル二等兵

2011年07月29日 19:36

こんにちは、パイル二等兵です

ですね・・・やっぱり夏には夏用の戦闘服ですよね


スペシャルウォーフェアシャツ


     制式名:SHIRT, MAN'S, COTTON. OG. 107. SPECIAL. WARFARE
     製造国:不明
     製造年:1962年前後
     サイズ:SMALL
     カラー:オリーブドラブ(OG-107)
     材質:コットンポプリン

ベトナム戦争初期に特殊部隊が着用したと言われる、熱帯地域用の戦闘服です。

一般的な呼び方があまり定まっていませんが、
制式名から「スペシャルウォーフェアシャツ」と言うのがベストでしょうか?
(日本語に訳すと「特別戦時用シャツ」?)

試作段階では「T61-3」や「T62-4」と言う型番号が付いていたみたいですね。

ちなみにミリタリーショップの老舗・中田商店では、
TYPE 1962 ジャングルファティーグジャケット」と言う名でレプリカが販売されてます。

同時期の戦闘服「1stタイプ・ユーティリティシャツ」と見た目はほぼ同じですが、
相違点が3つあります。

その3つを解説する前に大きな問題が!!
私は1stタイプ・ユーティリティシャツを所有してないのです
なので両者を並べて比較することが出来ません

1stタイプ・ユーティリティシャツが気になる方は、お気に入り登録させて頂いている
米軍実物装備コレクション紹介byビッキー』『D.M.Z.』『赤城山
に紹介記事が御座いますので参考にされて下さい



相違点

①生地
1stタイプ・ユーティリティシャツ厚手のコットンサテン製なのに対し、
スペシャルウォーフェアシャツ薄手のコットンポプリン製です。

熱帯(ベトナム)での使用を意識して、薄手の生地で製作されたと推測します。


②カフスボタン
1stタイプ・ユーティリティシャツには無いカフスボタンが付いています。
熱帯での虫の侵入を防ぐ為に付けられたのでしょうか?


③ガスフラップ
1stタイプ・ユーティリティシャツには無いガスフラップが付いています。
「ガスフラップ」は本来毒ガスの進入を防ぐ為の物ですが、
ココでは虫の進入を防ぐ為に付けられたのだと推測します。

但し、対ガス用インナーを取り付けるボタンが内側にあるタイプも存在するらしいので
完全なる防虫用だとは言い難いですね。

兵士にとっては単に邪魔なだけだったらしく、切り取られる事が多かったようです。



え~こんな小汚いシャツですが案外レア物だったりします

しかしアメリカの本には取引価格15~25ドルとの表記が!! (レプリカより安い・・・)

もしかしてアメリカ本国では簡単に入手出来るのでしょうか?
もしくはレアゆえに認知度が低く、需要が少ないのでしょうか?

いずれにせよ、謎多き戦闘服であります。


それでは今回はこのへんで


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