M1911A1マガジンポーチ・カーキ編

パイル二等兵

2011年07月08日 14:41

こんにちは、パイル二等兵です

今回は1911年から1985年まで米軍の制式拳銃として君臨した
M1911A1」(通称「コルトガバメント」)の
マガジン(弾倉)を収納するマガジンポーチをご紹介致します

※厳密に言うと「M1911A1」は1926年からです


----------------------------------------

M1912マガジンポーチ・初期型

鷹の紋章が描かれたボタン(イーグルスナップボタン)が付いたマガジンポーチです。
ボタンに縁が無く、フラップ中央に一筋の縫い目があるのが特徴です。

このタイプが最初に採用されたのか定かではありませんが、
便宜上「M1912マガジンポーチ・初期型」と呼ばせて頂きます。

日本国内で入手するのは、ほぼ無理でしょうね・・・
当然私も未入手なので、イラストでの再現です。


----------------------------------------

M1912マガジンポーチ・中期型

上記と同じくイーグルスナップボタンが付いたマガジンポーチです。
ボタンに縁が有り、中央の縫い目が排除されています。

このタイプが二番目に採用されたのか定かではありませんが、
便宜上「M1912マガジンポーチ・中期型」と呼ばせて頂きます。

日本国内で入手するのは、かなり厳しいと思います・・・
当然私も未入手なので、イラストでの再現です。


----------------------------------------

M1912マガジンポーチ・後期型

     制式名:不明
     製造国:アメリカ合衆国(RUSSELL 製)
     製造年:1918年9月
     サイズ:13.5×9.5cm
     カラー:カーキ
     材質:コットン

イーグルスナップボタンから差し込み式ボタン(lift the dot)に変更。
第一次世界大戦(以下WWⅠ)時にこのタイプになったらしいです。
製造コスト削減の為にイーグルスナップを廃止したのでしょうか?

便宜上「M1912マガジンポーチ・後期型」と呼ばせて頂きます。
(もしかしたら「M1917マガジンポーチ」と呼ぶのかも・・・)


----------------------------------------

M1912マガジンポーチ・ブリティッシュメイド

形状は後期型と同じだが、フラップの裏に「BRITISH MADE」のスタンプがある。

急ごしらえの英国製(ブリティッシュメイド)の為、作りと素材が荒い・・・イメージ

ブリティッシュメイドと言えばノルマンディー上陸作戦に備えて英国で作られた物なので、
1944年前後がほとんどだと思います。

なぜ後述の「M1918」や「M1923」のタイプでは無く、「M1912」タイプなのでしょうか?
いや、もしかしたら「M1918」や「M1923」のブリティッシュメイドもあるのかも・・・

ご存知の方、ご教授下さい

見た目はM1912・後期型と同じなので、イラストでの再現は無しです。


----------------------------------------

M1912マガジンポーチ・州兵用

形状は初期型もしくは中期型で、ボタンが州兵の紋章になっている。

・・・とは言え、あるかどうかは分かりません

この時期(WWⅠ以前)の装備品に州兵ボタンのモノが存在するので、
もしかしたらM1911A1マガジンポーチにも存在するのかな~っと・・・

本当にあるとしたら、州ごとに違うボタンがあると言うことになりますね。

未入手どころか未確認の品なのでイラストでの再現も無しです。


----------------------------------------

M1918マガジンポーチ(厚手生地)

     制式名:不明
     製造国:アメリカ合衆国(P.B. & CO. 製)
     製造年:1918年11月
     サイズ:14.5×10.5cm
     カラー:カーキ
     材質:コットン

フラップの形状が丸く変更。変更理由は不明です。
WWⅠと言うよりは、第二次世界大戦(以下WWⅡ)のイメージが強いです・・・個人的に

マガジンを入れる部分の生地が厚手のコットンで出来ています。

WWⅠ時に大量に製造されたのか、日本国内でも簡単に新品が入手出来ます。


----------------------------------------

M1918マガジンポーチ(薄手生地)

上記のタイプと同じ形ですが、
マガジンを入れる部分の生地が薄手のコットンで出来ています。
(ただ単にフラップや背面と同じ生地で出来ているのかも)

実際に触り比べたわけではないので、本当に薄手かは不明・・・あくまでイメージです

巷に出回っているM1918マガジンポーチの中にこのタイプが含まれているかは不明。
感覚的には厚手ばかりで、薄手は見かけないような気がします・・・

生地の違いを表現できるほどの画力がないので、イラストでの再現は無しです。


----------------------------------------

M1923マガジンポーチ・初期型(カーキ)

     制式名:不明
     製造国:アメリカ合衆国(BOYLE 製)
     製造年:1942年
     サイズ:14.5×9.5cm
     カラー:カーキ
     材質:コットン

やっと見慣れた形になりましたね。
M1911A1が制式拳銃として使用された1980年代まで、
基本的にはこのM1923タイプのマガジンポーチが使われ続けます。
(当然マイナーチェンジはしますが・・・)

フォルムはM1912・後期型と似ていますが、
ボタンが1つになり、お馴染みのUSマークが入るようになりました。
(そもそも何故今までボタンが2つだったのだろう・・・?)

同じ形でOD(オリーブドラブ)色のタイプもありますので、
便宜上「M1923マガジンポーチ・初期型(カーキ)」と呼ばせて頂きます。


----------------------------------------

M1923マガジンポーチ・初期型(USMC)


形は上記「M1923マガジンポーチ・後期型(カーキ)」と同じだが、
マークが「USMC」になっている。

アメリカ海兵隊(USMC)の会計で発注された物ですが、
海兵隊員全員がこのUSMCマーク入りポーチを使用していたわけではなく、
ほとんどの隊員は陸軍と同じ物を使用していたと思います。

ODタイプでUSMCマーク入りを見たことが無いので便宜上
M1923マガジンポーチ・初期型(USMC)」と呼ばせて頂きます。

このポーチに限らず、USMCマーク入りの装備はレアです。
最も欲しいM191A1マガジンポーチのタイプなので、その思いも込めてイラストでの再現です。


----------------------------------------

以上がM1911A1マガジンポーチのカーキタイプです

ブリティッシュメイド並みの急ごしらえで調べましたので、
書き漏らし&間違った記述があると思います。

お気付きの点がございましたら、遠慮なくご指摘下さい!!

M1911A1マガジンポーチ・OD編」はいつかやると思います・・・が、
ODタイプは『赤城山』のイッシーさんが紹介されてますので、スグにやる必要はないかな?

それでは今回はこのへんで


あなたにおススメの記事
関連記事