パイル工兵の塹壕堀り

パイル二等兵

2018年08月04日 17:46

こんばんは、パイル工兵です


某県某市のとある山の斜面に古代の墓穴があり、そこの調査をする・・・との情報が入った。
新人工兵である私は、たいして戦力にもならないのだが、コネを大いに利用して、
調査チーム入りすることに成功した・・・


調査チーム集結

今回もいつもの傭兵どもが集まっていた・・・

GTO曹長
世界各地をまたにかける工兵の傭兵
ウッドランド迷彩がトレードマーク・・・だが、今回はあまりの暑さに着用せず。
今までに3千発の地雷を処理したとか、してないとか・・・

ガーディアンI
世界各地をまたにかける塹壕堀の専門家
どんな地質でも規定通りの塹壕を構築する職人気質の工兵で、
「ガーディアン(守護神)」の異名をとる。

サボ兄・サボ弟
世界各地をまたにかける破壊工作の専門家兄弟
「サボ」とはサボチュア(saboteur)のことであり、日本語で「破壊工作員」の意味。
タリバンが構築した山岳要塞の約8%は彼ら兄弟が破壊したとか、していないとか・・・


ちなみに政府機関の人間は・・・

フィクサーT
あらゆる個人情報が秘匿事項となっており謎の存在。
某政府機関を裏で牛耳っているとか、いないとか・・・

2代目女秘書
フィクサーT同様謎に包まれた美人秘書。
私の情報網を駆使した結果、既婚者で子供がいることが判明・・・



荷造り

2~3ヵ月の調査期間で使用する装備類厳重な警備が敷かれた秘密倉庫から取り出し、
政府が用意した防弾軽ワゴンに積み込む。

ちなみにこの秘密倉庫は、野良猫が自由気ままに出入りできるくらい老朽化しており、近々取り壊しが予定されている。
こうやってここから装備品を取り出すのも今回が最後かもしれない・・・

数年間、我々工兵の装備品を守ってくれてありがとう・・・秘密倉庫!!



露営地


調査区域が山中なので、ふもとの平地にベースキャンプを設営する・・・
この広大な平原を使い放題である・・・何故ならココは政府の土地だから

手際よく装備品を下し、手際よくベースキャンプを設営していく。



ベースキャンプ


テント内の半分は装備品置き場、残りの半分は居住スペース
個人的に各々グッズを持ち込み、快適空間にするもよし・・・
あえて何も持ち込まず、野良空間にするもよし・・・ちなみに私は快適空間派だ。



調査区域


この山の斜面に横穴(墓穴)があるらしい。
今回の調査は横穴を全て掘り上げるわけではなく、トレンチと呼ばれる事前調査的な溝を掘るのである。

本来トレンチ重機でガッツリと掘るのだが、今回の調査区域は重機の入れない山中なので、
我々工兵が手作業で掘ることとなった。

ちなみにこの「トレンチ」は日本語に訳すると「塹壕」である・・・
つまり今回の我々のミッションは名実ともに塹壕堀りなのである!!


・・・と初日の午前中までは何とか問題なく進んでいたのだが、午後に大事件が!!
30年に一度の猛暑の中、風の通らぬ山の斜面での塹壕堀り・・・
私・パイル工兵、熱中症でダウン!!

そして翌日、
ガーディアンIとサボ弟、熱中症でダウン!!

調査開始2日で3人も脱落するという緊急事態発生・・・
今後も猛暑が続くことを考えると、このまま続けると危険な事態になりかねないということで、
結局、調査は延期されることなった・・・



撤退

後日、延期に伴いベースキャンプを撤収するために再度集った工兵たち・・・




2日間で掘ったトレンチ(塹壕)土嚢で仮埋め戻し・・・




ベースキャンプ並びに装備品を撤収し、無念の撤退・・・


・・・と言うわけで、塹壕堀りは延期になりました。
再開しましたら報告ブログをUPいたしますので、
しばらくお待ちください。


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