パイル工兵の寒冷地発掘04
こんばんは、
パイル工兵です
今回は前回に引き続き
『パイル工兵の寒冷地発掘』をお送りいたします
前回までの記事はこちら
『
パイル工兵の寒冷地発掘01』
『
パイル工兵の寒冷地発掘02』
『
パイル工兵の寒冷地発掘03』
※所々フィクションが織り交ぜられていますので全て鵜呑みにしないで下さい
平板測量①
フィクサーT、
GTO曹長、
パイル工兵の3名に残された最後の任務・・・それは平
板測量!
平板測量とは
地形図を描く方法の中ではかなり原始的な部類に入ると思われる測量方法。
建設系の学生は一度は経験したことがあるかも・・・
計測する点からの
方向と
距離を測りそれを図面に描いていく。
地形図を作成すると同時に
標高も計り
等高線も描き込んでいく。
平板測量②
僭越ながら今回は私が図面を描かせてもらうことに・・・
(ちなみにセッティングは全て
フィクサーTにお任せ)
何だかんだで
完成した地形図はかなり正確で、非常に
達成感が得られた
埋め戻し
発掘調査終了直後、重機により
遺跡の埋め戻しが行われた・・・
まるで何か重大な秘密を我々から隠すように・・・
しかし我々
工兵は与えられた任務を忠実に実行するだけの
政府の犬・・・
フィクサーTがいかなる
陰謀を企てていようと、その命令に従うだけなのである・・・
撤収作業
埋め戻し作業と同時進行で
ベースキャンプの撤収作業も行われた。
一時帰国していた
ガーディアンI、
サボ兄、
サボ弟、
そして
更迭されていた
エージェントMも呼び戻され
撤収作業に加わる・・・
我々を
寒風から護ってくれた
テントを片付け、その他の
発掘装備と共に
軍用車両にて運搬。
汚れた道具類は山中深くにある
某政府機関管理下の野営訓練施設にて
洗浄・手入れが行われた。
かくして今回の現場任務は全て終了したのであった・・・
~続く~
【登場人物紹介】
フィクサーT
今回の現場の
指揮官であり、前回まで指揮を執っていたエージェントMの上司にあたる。
あらゆる個人情報が秘匿事項となっており謎の存在。
某政府機関を裏で牛耳っているとか、いないとか・・・
エージェントM
某政府機関から派遣された
闇の役人。
今回は担当を外され正規メンバーではない為、ほとんど顔を出すことはない。
ちなみに彼の
2代目女秘書も不参加である。
GTO曹長
世界各地をまたにかける
工兵の傭兵。
ウッドランド迷彩がトレードマーク。
今までに3千発の地雷を処理したとか、してないとか・・・
ガーディアンI
世界各地をまたにかける
塹壕堀の専門家。
どんな地質でも規定通りの塹壕を構築する職人気質の工兵で、
「ガーディアン(守護神)」の異名をとる。
サボ兄・サボ弟
世界各地をまたにかける
破壊工作の専門家兄弟。
「サボ」とはサボチュア(saboteur)のことであり、日本語で「破壊工作員」の意味。
タリバンが構築した山岳要塞の約8%は彼ら兄弟が破壊したとか、していないとか・・・
パイル工兵
本来は海兵隊の
コーヒーを淹れる専門家であるが、たまに工兵としての経験を積もうとしている。
工兵としての知識・技術・経験は半人前以下である。
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