パイル工兵の寒冷地発掘03
こんばんは、
パイル工兵です
今回は前回に引き続き
『パイル工兵の寒冷地発掘』をお送りいたします
前回までの記事はこちら
『
パイル工兵の寒冷地発掘01』
『
パイル工兵の寒冷地発掘02』
※所々フィクションが織り交ぜられていますので全て鵜呑みにしないで下さい
土層図作成
寒風吹きすさむぶ中、この日も
土溝の断面を
図面に描き起こす・・・
手がかじかみ、うまく描けないが
半人前工兵の私が泣き言をいえる状況にないので黙々と描く・・・
ちなみにこの
図面は
バカボー(大きな定規のようなもの)の位置(
横軸)と、
黄色い水糸(標高11.2mに設定)からの距離(
縦軸)で描いていく。
手掘り作業終了
フィクサーT、
GTO曹長、
パイル工兵の3名が
図面を作成している間に、
ガーディアンI、
サボ兄、
サボ弟の3名が
手掘り作業を進め見事に終了させていた。
この状態からこの
謎の遺跡の正体を探るのは
フィクサーTの仕事であり、
我々
工兵はその
真実を知らされないまま帰国することとなる・・・
平面図作成
手掘り作業が終了し
ガーディアンI、
サボ兄、
サボ弟の3名は早々に一時帰国・・・
残りの3名で
謎の遺跡の
平面図を作成することに・・・
遺跡全面に
黄色い水糸を
2m間隔で張り、それを基準に
平面図を描いていく。
平面図を描き終えると次
はあらゆる点の詳細な標高を測り、数値を書き入れ完成となる。
このサイズの遺跡で
3人がかりで丸2日を要した・・・
フォトアルバム
撮り溜めた写真の中から
本編で使用しなかったものを放出いたします。
【画像1段目】 とある日の発掘風景。
【画像2段目】 訪問客に丁寧に遺跡の解説をする
フィクサーT。
【画像3段目】 ベースキャンプを温める
30年物の石油ストーブ。
【画像4段目】 ベースキャンプに持ち込んだ私の
私物。
~続く~
【登場人物紹介】
フィクサーT
今回の現場の
指揮官であり、前回まで指揮を執っていたエージェントMの上司にあたる。
あらゆる個人情報が秘匿事項となっており謎の存在。
某政府機関を裏で牛耳っているとか、いないとか・・・
エージェントM
某政府機関から派遣された
闇の役人。
今回は担当を外され正規メンバーではない為、ほとんど顔を出すことはない。
ちなみに彼の
2代目女秘書も不参加である。
GTO曹長
世界各地をまたにかける
工兵の傭兵。
ウッドランド迷彩がトレードマーク。
今までに3千発の地雷を処理したとか、してないとか・・・
ガーディアンI
世界各地をまたにかける
塹壕堀の専門家。
どんな地質でも規定通りの塹壕を構築する職人気質の工兵で、
「ガーディアン(守護神)」の異名をとる。
サボ兄・サボ弟
世界各地をまたにかける
破壊工作の専門家兄弟。
「サボ」とはサボチュア(saboteur)のことであり、日本語で「破壊工作員」の意味。
タリバンが構築した山岳要塞の約8%は彼ら兄弟が破壊したとか、していないとか・・・
パイル工兵
本来は海兵隊の
コーヒーを淹れる専門家であるが、たまに工兵としての経験を積もうとしている。
工兵としての知識・技術・経験は半人前以下である。
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