パイル工兵の寒冷地発掘01
こんばんは、
パイル工兵です
寒さ厳しいこの時期に
某政府機関が
謎の遺跡を調査をするとの裏情報を得た私は、
工兵として
潜入取材することとなった
※所々フィクションが織り交ぜられていますので全て鵜呑みにしないで下さい
物資保管倉庫
7つの検問所をかい潜り、某県某市にある某政府機関の
工兵用物資保管倉庫にたどり着くと、
そこには世界各国で活躍する
フリーランスの工兵たちが集っていた。
そもそも正式に召集されていない
半人前の工兵である私はここで直談判をし、
何とか
雑用係として雇ってもらえることとなった。
さっそく必要な装備一式を倉庫から
軍事車両に積み込こみ、現場へと向かった・・・
謎の遺跡
現場に到着するとそこは前日までの雨でぬかるんでおり、
最年長工兵がこうつぶやいた・・・
「まるで雨季のシンガポールだぜ・・・」
この
最年長工兵は
マレー作戦(1941~1942年)に工兵として従軍した当時のことを思い出していたとか、いないとか・・・
ちなみに中央の
炭の溜まり場は、90年以上前にこの地が
火事になり、その残骸を穴を掘って埋めたとのこと。
私はかつてこの地で
呪術的祭事が行われた跡だという説を力説したが一笑に付されたとか、いないとか・・・
ベースキャンプ構築
一通り現場を見聞した後、
ベースキャンプを構築することに。
世界各国で活躍する
工兵たちが手際よくテントを設営し、その中へ装備や物資を運び込む。
簡易的なベースキャンプであるが、寒さをしのぐには十分である・・・
メンバー紹介
ここで簡単にメンバー紹介を・・・
フィクサーT
今回の現場の
指揮官であり、前回まで指揮を執っていた
エージェントMの
上司にあたる。
その存在は以前から知られていたが、この度そのベールを脱ぎ我々の前に姿を現した。
あらゆる
個人情報が秘匿事項となっており
謎の存在である。
しかしその影響力は絶大で、
某政府機関を裏で牛耳っているとか、いないとか・・・
エージェントM ※今回不参加
某政府機関から派遣された
闇の役人。
前回まで指揮を執っていたが今回は何故か担当を外され、数回手伝いに来た程度。
担当を外された原因は
某政府機関の秘密を知りすぎた為に更迭されたとか、
事務仕事が忙しすぎて現場に出る時間がなかったとか・・・
ちなみに彼の
2代目女秘書も不参加である。
GTO曹長
世界各地をまたにかける
工兵の傭兵。
ウッドランド迷彩がトレードマーク。
今までに
3千発の地雷を処理したとか、してないとか・・・
ガーディアンI
世界各地をまたにかける
塹壕堀の専門家。
どんな地質でも
規定通りの塹壕を構築する職人気質の工兵。
彼の構築した
塹壕並びに
要塞は
過去に一度も破壊されたことがなく、「
ガーディアン(守護神)」の異名をとる。
西部戦線におけるドイツ軍の強固な塹壕は
彼の祖父が構想した案を盗用したとか、していないとか・・・
サボ兄・サボ弟
世界各地をまたにかける
破壊工作の専門家兄弟。
サボ兄が
最年長工兵である。
「
サボ」とは
サボチュア(saboteur)のことであり、日本語で「
破壊工作員」の意味。
タリバンが構築した
山岳要塞の
約8%は彼ら兄弟が破壊したとか、していないとか・・・
メシヌの戦い(1917年)において
総計600トンの地雷をドイツ軍拠点の地下に設置したのが
彼らの祖父であるとか、いないとか・・・
ちなみにその地雷によりドイツ軍拠点は吹き飛び、
約1万人のドイツ兵が死亡した。
パイル工兵
本来は
海兵隊の
コーヒーを淹れる専門家であるが、たまに
工兵としての経験を積もうとしている。
工兵としての
知識・技術・経験は半人前以下である。
作戦始動
かくして
フィクサーT指揮のもと
5名の工兵が
謎の遺跡の調査を開始したのであった・・・
~続く~
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