こんばんは、
パイル二等兵です
今回は
2013年12月31日~2014年1月1日に決行致しました、
第3回年越し露営についてご報告させて頂きます
準備についての報告はコチラ⇒『
年越し露営(2013→2014)準備編』
前夜祭についての報告はコチラ⇒『
年越し露営(2013→2014)前夜祭』
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【露営作戦概要】
作戦名:第3回年越し露営
コンセプト:米軍装備で冬期露営を実行し、新年をすがすがしく迎える
露営地:直方オートキャンプ場内Cafe Marines専用サイト(12~15番)
露営日時:2013年12月31日正午~2014年1月1日正午
参加隊員:パイル二等兵、combatfox軍曹、シェフ伍長、しょー少尉
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【露営作戦開始】
2013年12月31日正午、
我々
アメリカ海兵隊野戦喫茶分隊(通称:
Cafe Marines)の3名は
予定通り
露営地である
直方オートキャンプ場へと到着した。
そこには既に
アメリカ陸軍特殊部隊から
軍事顧問として派遣された
combatfox軍曹の姿が・・・
彼は1日早く
露営地に入り、
現地の視察と安全確保を我々の為に行っていてくれてたのだ。
「こんな過酷な露営を俺達よりも1泊多くするなんて、
タフガイにもほどがあるぜ・・・」
年越し露営経験者である
シェフ伍長は、そう言いたげな目で
combatfox軍曹を見つめていた・・・
天気予報によると
クリスマス寒波は去り、
降水確率も30%、例年になく穏やかな
年越し露営を予感させた・・・
しかし油断は禁物・・・何故なら前日、
同じ降水確率だったにも関わらず
小雨が降っていたからだ。
どんよりと
重たい雲がのしかかる
露営地を見渡す我々4人・・・
「今年も一筋縄ではいきそうにないな」誰かがポツリとつぶやいた・・・気がした。
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【参加メンバー紹介】
※左からパイル二等兵、combatfox軍曹、シェフ伍長、しょー少尉
◎パイル二等兵(
アメリカ合衆国海兵隊所属)
カフェでアルバイトをしていた経験を買われ、
海兵隊入隊後すぐに
Cafe Marinesに配属される。
朝鮮戦争、
ベトナム戦争と2つの戦いを経験した
古参の海兵隊員であるにも関わらず、
未だに
二等兵と言う
最も低い階級に留まっている。
彼は
衛生兵に憧れており、何度も
衛生科への転属希望を出しているが、
ご存知の通り
海兵隊に
衛生科は無い・・・
※海兵隊で衛生兵の役割を担っている「コアマン」は海軍所属の兵士
そんな馬鹿げた行動が昇進の機会を潰しているとの噂がある。
現在は
Cafe Marinesの
隊長として
美味しいコーヒーの淹れ方を隊員に教授している。
ちなみに『
Gomer Pyle, U.S.M.C.(マイペース二等兵)』の
初代パイル二等兵(本名:
ゴーマー・パイル)、
そして『
フルメタルジャケット』の
二代目パイル二等兵(本名:
レナード・ローレンス)の意思を継ぎ、
三代目パイル二等兵(本名:
非公開)として
ダメ海兵隊員を見事にこなしている。
年越し露営は今年で
3回目の参加。
この日の防寒装備は
朝鮮戦争後期~ベトナム戦争中期まで使用されていた
M-1951(通称:
M-51)
フィールドジャケット&
フィールドパンツ。
◎combatfox軍曹(
アメリカ合衆国陸軍出身)
ベトナム戦争直前に
特殊部隊資格課程を終了し、
陸軍特殊部隊に配属される。
(何故かそれ以前の彼の経歴は不明・・)
ベトナム戦争では
MACV-SOG(
南ベトナム軍事支援米軍司令部-研究・偵察グループ)に勤務。
CIDG(
民間不正規戦グループ)隊員と
特殊部隊隊員の混成部隊である、
通称「
ロードランナー」の一員として、長距離偵察パトロール、越境作戦などに従事。
(この時の経験が、彼の
サバイバル技術の基礎となっている)
ベトナム戦争後、後身の指導に当たるよう要請を受けるが、それを辞退し軍を去る・・・
退役後は
田舎の農村で晴耕雨読の生活を送っているらしい。
たびたび軍から
困難な任務、
非正規な任務を打診されるのだが、
現在にところ、軍の記録に彼がそれらの任務に従事した記録は見つかっていない・・・
ただし今回の
年越し露営等の
訓練には軍からの要請を受け、正式に参加している。
彼は正確に言うと「
元軍曹」だが、
年越し露営の時のみ
軍籍復帰する為、当ブログでは「
軍曹」と表記する。
年越し露営は今年で
3回目の参加。
この日の防寒装備は
ベトナム戦争後期から使用されていた
M-1965(通称:
M-65)
フィールドジャケット&
フィールドパンツの
3rdタイプで
ランボーカスタム。
◎シェフ伍長(
アメリカ合衆国海兵隊所属)
ソーシエ(ソース作り専門のシェフ)を目指しており、
料理学校への入学資金を稼ぐ為に
海軍へ入隊する。
海軍では
艦内の料理係になるが、
上等な霜降り肉を大鍋でグツグツ煮ると言う海軍の調理法に幻滅し早期除隊を希望。
海兵隊への入隊を条件に
海軍の早期除隊を認められる。
海兵隊では
ソーシエを目指していると言う話を聞いた
パイル二等兵から
Cafe Marinesに誘わる。
現在は
Cafe Marinesの
副隊長として
美味しいコーヒーの淹れ方を訓練している。
ちなみに『
地獄の黙示録』の
初代シェフ(階級不明、本名:
ジェイ・ニックス)の意思を継ぎ、
二代目シェフ伍長(本名:
非公開)として
いい加減で臆病な兵士を見事にこなしている。
年越し露営は今年で
2回目の参加。
この日の防寒装備は
ベトナム戦争中期から使用されていた
M-1965(通称:
M-65)
フィールドジャケット&
フィールドパンツの
2ndタイプ。
◎しょー少尉(
アメリカ合衆国海兵隊所属)
裕福な家庭で何不自由無く育ち、地元の
有名大学大学院に通う。
貧困層の若者だけが徴兵される理不尽な世の中に疑問を抱き、大学院を休学して
海兵隊に志願する。
そんな彼を
貧困層出身の海兵隊員たちは「
Crusade(十字軍)」と皮肉を込めて呼んでいた。
士官候補生学校卒業後、自ら
海兵隊で最も過酷な
Cafe Marinesに身を置く。
「
裕福な家庭」「
大学院生」「
士官」と言う
エリート身分から、
他の隊員たちは
ボンボンのおぼっちゃま扱いしている。
現在は
少尉でありながら
Cafe Marinesの
見習い隊員として
コーヒーの基礎を学んでいる。
年越し露営は今年が
初参加。
この日の防寒装備は
M-1965(通称:
M-65)
フィールドジャケットの
3C(3カラー)
タイプに、
ウッドランド迷彩の
BDU(バトルドレスユニフォーム)
パンツ。
※【参加メンバー紹介】は当ブログでの設定であり、本人とは関係ありません
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【露営準備】
前回の年越し露営で学んだ教訓・・・それは
「寝床の確保は露営地到着後すぐに行え」
暗く寒い中、酔っぱらった状態での
テント設営は一筋縄ではいかないのだ。
我々は挨拶もそこそこに、準備へと取り掛かる・・・
貧困層出身者である
パイル二等兵、
combatfox軍曹、
シェフ伍長の3人は、
軍から支給された
シェルターハーフテント(以下:
シェルターハーフ)をあくせく設営する・・・
(そもそも
シェルターハーフは2人で設営するもので、単独での設営には
慣れとコツが必要)
そんな我々をよそ目に
エリートぼんぼん将校・
しょー少尉は、
民間高級個人用山岳テントを余裕しゃくしゃくで設営し始める・・・
シェルターハーフには床が無いので、各々自分で調達した
シート(私は
安物ブルーシート)を敷く。
しかし
シェフ伍長はそれを調達する金すら持っていなかったらしく、
小さなバスタオルをちょこんと敷いているだけだった・・・
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【コーヒーブレイク】
無事、各々が
寝床を確保。
いったん
combatfox軍曹が前日に設営していた
仮ベースキャンプに腰を下ろすことに・・・
combatfox軍曹持参の
薪ストーブで、かじかんだ手を温めながら
コーヒーで一息入れる・・・
こんな寒い時期には
何よりのご馳走だ。
ここで改めて、我々
Cafe Marinesと
combatfox軍曹が挨拶を交わす。
初対面の
しょー少尉と
combatfox軍曹・・・
「実戦経験のない新人将校に、過酷な年越し露営なんて出来るのか?
暖房の効いた豪邸で、ガキ使でも観てた方がいいんじゃないか?」
combatfox軍曹はそう言いたげな目で
しょー少尉を見つめていた・・・
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【ベースキャンプ設営】
コーヒーを飲みながらの
挨拶を済ませた我々4人が次に取り掛かからねばならないことは、
年越しを迎える為の
本格的なベースキャンプ作りだ。
あらゆることを想定し、
本ベースキャンプは我々4人の
寝床の真ん前にすることが決定した。
combatfox軍曹が前日に設営していた
仮ベースキャンプを手早くバラし、
本ベースキャンプ予定地へ資材の移動を開始する・・・
まずは
ベースキャンプの中心となる
薪ストーブを据え、その周りに各々が
テーブルや
イスを配置していく。
しょー少尉が持参した
民間高級野外用テーブル、
民間高級野外用チェアー、
民間高級野外用ラックを見た
シェフ伍長が、
「あの将校様はファミリーキャンプと勘違いしてるんじゃないですかね?」
と私にボヤきたそうな顔をしていた。
一通り個人用品を配置し終えた頃、ポツリポツリとテーブルに
雨粒が落ち始める・・・
「今年の年越し露営も、やっぱり雨の洗礼か・・・」
私と
combatfox軍曹は心の中でそうつぶやき、お互い苦笑いをするのであった。
雲の流れを読んだ
combatfox軍曹が暫く
小雨の心配が続くと判断、
当初
タープの予定はなかったが、急きょ張ることとした。
いつもの
ポンチョタープだと
薪ストーブの熱に弱い為、
シェルターハーフを
簡易タープとしたのだが、
その構造上
熱が篭りやすく暖かい空間になることを後に知ることとなる。
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【ポーク&ビーンズ】
ベースキャンプの構築が完了し一段落つくと、我々が
空腹であることに気づく・・・
初日の昼食担当は私、
パイル二等兵だ。
早速
飢えたオオカミ共を黙らせる為に調理へと取り掛かる。
今回私が選んだメニューは、
アメリカ料理の定番かつ
米軍配給食の元祖、
ポーク&ビーンズだ。
レシピは以下の通り(
パイル二等兵オリジナル)
①鍋でベーコンを軽く炒める。
②トマト缶と入れ、スープっぽくなる程度に水を加える。
③アヲハタのポーク&ビーンズ缶を2缶入れる。
④ケチャップ、塩コショウ、モラセスで味を整える。
⑤ウィンナーを入れ、適当に煮込んで完全。
モラセスとは、砂糖製造時に出る廃液のことで、アメリカで古くから
甘味調味料として利用されてきた。
日本では「
廃糖蜜」と呼ばれるが、あまり馴染みはない。 味は
黒糖そのもの。
アメリカ独立戦争時の
ポーク&ビーンズは、
モラセスのみで味付けされていたらしい。
(
トマトベースになるのは、
南北戦争の頃から)
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【遅めの昼食】
アメリカ独立戦争時、
ポーク&ビーンズのお供と言えば「
ファイヤーケーキ」と呼ばれる、
小麦粉に水を加えて練り、焚き火で焼いただけのものだった。
南北戦争時のそれは「
ハードタック」と呼ばれる、堅パンを更に堅く焼き締めたものだった。
そして現在のそれは
「金の食パン」と呼ばれる、
セブンイレブンのパンコーナーに
5枚250円で置かれているものだった。
戦地では決して口にすることはないであろう
高級食パンを、
シェフ伍長が
薪ストーブにて丁寧に焼き上げる。
更に贅沢にも
チーズをのせ、軽く炙ってトロけさせる。
チーズトーストと
ポーク&ビーンズを
メスキットパンに盛り、遅め(15時現在)の
昼食を取ることに・・・
パイル二等兵オリジナルレシピとは言え、
ベーコン、ウィンナー、トマト、ケチャップ、豆・・・これらを入れて煮込んで不味くなるわけが無い。
(むしろ不味くする方が困難な任務だ)
ポーク&ビーンズよりもむしろ
金の食パンの美味さに
一同感動しきりだった。
冷え切ってしまった状態でも美味さを失わない
金の食パンには、
ソーシエを志す
ショフ伍長も、
裕福な家庭で育った
しょー少尉も驚きを隠せないでいた。
ちなみに4人全員が
メスキットパンに
キャンティーンカップと言う装備だった為、
私は密かに
「PYLE」とステンシルを入れ、混同するのを防いだ。
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【コーヒー係シェフ伍長】
食後の楽しみと言えば
1本のタバコ・・・では無く
1杯のコーヒーだ。
いつもならば、
Cafe Mrines隊長である私・
パイル二等兵が自ら淹れるのだが、
この日は事前の話し合いで
シェフ伍長が
コーヒーに関する全ての作業を担当すると決まっていた。
仕入れた豆を現地で挽き、
ハンドドリップで
コーヒーを淹れる
シェフ伍長・・・
しかし
ケトルと
ミルは
combatfox軍曹の、
ドリッパーと
サーバーは私の道具である。
あくまで
シェフ伍長の
担当は
作業のみなのだ。
この日
シェフ伍長がチョイスした豆は、仕入れた店で
1番高かったブルーマウンテン!!
「シェルターハーフの中に敷くシートを買う金を惜しんでまで、
最高級コーヒー豆を買うとは・・・」
私は目頭が熱くなるのを禁じ得なかった。
就寝中の
地面からの冷えを我慢してでも、我々戦友に
美味しいコーヒーを飲ませてあげたい・・・
その行為は
米軍最高位勲章である
名誉勲章(Medal of Honor)の授章基準、
「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、
若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」に沿う行為である!!
私は
Cafe Mrines隊長として、
第3海兵師団司令部に受勲を
即刻申請した・・・
しかし
年越し露営はあくまで訓練・・・
「戦闘において」と言う基準にそぐわないと、
即刻却下された・・・
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【スイーツタイム】
コーヒーに必要なのは
砂糖でも
ミルクでもない・・・
スイーツだ!!
スイーツの甘味を
コーヒーが引き立たせ、
コーヒーの苦味を
スイーツがやわらげる。
「スイーツなくしてコーヒーを飲む意味無く、
コーヒーなくしてスイーツを食す意味無し」
我々
Cafe Mrinesの
信条にも、この様に両者が切っても切れない関係であることが書かれている。
この日の
スイーツは
combatfox軍曹の差し入れである
抹茶ロールケーキと、
Cafe Mrines公認スイーツである
アルフォートだ。
ちなみに
アルフォートは我々
Cafe Mrinesと
combatfox軍曹が各々持参して来た為、
人数分以上の量となった・・・
しかし
Cafe Mrines元隊長・カーター一等軍曹が残した
「アルフォートと戦友はいくらあっても困らない」の言葉通り、
大量のアルフォートは我々の
コーヒータイムを翌日まで充実させてくれた。
ちなみに
アルフォートのチョコ部分に描かれている
帆船は、
第一次バーバリ戦争(1801~1805年)で
トリポリを奇襲した
海兵隊員の乗船艦(海軍の3代目
エンタープライズ号?)をイメージしたとか
してないとか。
そんな
海兵隊にゆかりがあるとか
ないとか言われている
アルフォートと
抹茶ロールケーキを頬張りながら、
ブラックコーヒーを流し込む・・・まさに
至福のひと時。
ついつい会話に夢中になって
コーヒーが冷めしまっても大丈夫!
オール金属製の
キャンティーンカップなら、そのまま
薪ストーブの上に置いて温め直せるのだから・・・
~中編に続く~
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