米軍の缶詰燃料

パイル二等兵

2013年02月16日 18:25

こんばんは、パイル二等兵です

最近異常に眠たい日々が続いており長文を書くのが辛いので、
今回は小ネタ的に米軍の米軍の缶詰燃料をご紹介致します

ちなみに燃料と言っても自動車等の燃料ではなく、戦場で食事を温める為の燃料です。


水素化カルシウムの缶詰

     制式名:CALCIUM HYDRIDE CHARGE
     製造国:アメリカ合衆国(FOOTE MINERAL COMPANY 製)
     製造年:1967年頃(DAABO5-67-C-3080)
     サイズ:9.5×9.5×5cm
     カラー:OD
     材質:ブリキ(缶)、水素化カルシウム(中身)

まずは1967年頃の水素化カルシウムの缶詰です。

①蓋の凸部に穴を開る
②水を入れる
③化学反応が起こり発熱
④蓋の穴から高温の蒸気噴出
⑤高温の蒸気で食事を温める

・・・と、つい1時間前まで思い込んでいたのですが、
この記事を書くに当たり少々調べた所、どうやら違うようです
何故なら、水素化カルシウムにそんな能力ないから

水素化カルシウム乾燥剤もしくは、燃料電池としての用途が一般的の様です。
ん~・・・これは恐らく燃料電池用の燃料でしょう

そもそもレーションヒーター的扱いで売られていたのを鵜呑みにしたのが間違いの始まりです
何事も疑ってかかり、一応自ら調べる
これがマニアの鉄則なのかもしれません・・・



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メタノールの缶詰

     制式名:FUEL-TABLET, RATION HEATING
     製造国:アメリカ合衆国(HOTEL RESEARCH LABORATORIES 製)
     製造年:1960年代
     サイズ:6.4×6.4×3.4cm
     カラー:OD
     材質:ブリキ(缶)、メタノール(中身)

続いては、MCIMEAL COMBAT INDIVIDUAL)と呼ばれる
ベトナム戦争期のレーション(戦闘糧食)を温める為のメタノールの缶詰です。 

缶の中には固形メタノールが入っており、それに火を付けて食事を温めます。
単なる固形燃料の缶詰ですね。

1970年代からパック入りの固形燃料に代わっているので、
缶詰タイプ1960年代の品と言う判断が出来ます。

メタノール(別名メチルアルコール)はアルコールの一種ですが、
我々が飲むお酒に入っているアルコール(エタノール、エチルアルコール)とは別物です。
戦時中にお酒の代わりにメタノールを飲んで網膜が破壊され、
失明した日本兵の話は良く聞きますね



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ピーナツバター

     制式名:PEANUT BUTTER
     製造国:アメリカ合衆国(KERN FOODS, INC. 製)
     製造年:1960~1970年代
     サイズ:6.8×6.8×1.7cm(42.5g)
     カラー:OD
     材質:ブリキ(缶)、ピーナツバター(中身)

MCIの中に含まれるピーナツバターの缶詰です。

当然本来は、クラッカーやクッキーに塗って食べる物なのですが、
ピーナツバターに飽きた兵士達はこれに火を付け、固形燃料として利用していたそうです。

・・・どれだけ油分の多いピーナツバターなのでしょうか?

ちなみに私はピーナツバターに慣れ親しんだ生活を送ってこなかった為、
自ら進んでピーナツバター本体を買うことはないのですが、
何故か山崎製パンの「ランチパック・ピーナツバター」は買ってしまいます
   ※正式には「ランチパック・ピーナッツ」です


それでは今回はこのへんで


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