米軍の缶詰燃料
こんばんは、
パイル二等兵です
最近異常に眠たい日々が続いており長文を書くのが辛いので、
今回は小ネタ的に
米軍の米軍の缶詰燃料をご紹介致します
ちなみに燃料と言っても
自動車等の燃料ではなく、戦場で
食事を温める為の燃料です。
水素化カルシウムの缶詰
制式名:CALCIUM HYDRIDE CHARGE
製造国:アメリカ合衆国(FOOTE MINERAL COMPANY 製)
製造年:1967年頃(DAABO5-67-C-3080)
サイズ:9.5×9.5×5cm
カラー:OD
材質:ブリキ(缶)、水素化カルシウム(中身)
まずは
1967年頃の
水素化カルシウムの缶詰です。
①蓋の凸部に穴を開る
②水を入れる
③化学反応が起こり発熱
④蓋の穴から高温の蒸気噴出
⑤高温の蒸気で食事を温める
・・・と、つい1時間前まで思い込んでいたのですが、
この記事を書くに当たり少々調べた所、どうやら違うようです
何故なら、
水素化カルシウムにそんな能力ないから
水素化カルシウムは
乾燥剤もしくは、
燃料電池としての用途が一般的の様です。
ん~・・・これは恐らく
燃料電池用の燃料でしょう
そもそも
レーションヒーター的扱いで売られていたのを鵜呑みにしたのが間違いの始まりです
「何事も疑ってかかり、一応自ら調べる」
これが
マニアの鉄則なのかもしれません・・・
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メタノールの缶詰
制式名:FUEL-TABLET, RATION HEATING
製造国:アメリカ合衆国(HOTEL RESEARCH LABORATORIES 製)
製造年:1960年代
サイズ:6.4×6.4×3.4cm
カラー:OD
材質:ブリキ(缶)、メタノール(中身)
続いては、
MCI(
MEAL
COMBAT
INDIVIDUAL)と呼ばれる
ベトナム戦争期の
レーション(戦闘糧食)を温める為の
メタノールの缶詰です。
缶の中には
固形メタノールが入っており、それに火を付けて食事を温めます。
単なる
固形燃料の缶詰ですね。
1970年代から
パック入りの固形燃料に代わっているので、
缶詰タイプは
1960年代の品と言う判断が出来ます。
メタノール(別名メチルアルコール)はアルコールの一種ですが、
我々が飲むお酒に入っているアルコール(
エタノール、エチルアルコール)とは別物です。
戦時中にお酒の代わりに
メタノールを飲んで
網膜が破壊され、
失明した
日本兵の話は良く聞きますね
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ピーナツバター
制式名:PEANUT BUTTER
製造国:アメリカ合衆国(KERN FOODS, INC. 製)
製造年:1960~1970年代
サイズ:6.8×6.8×1.7cm(42.5g)
カラー:OD
材質:ブリキ(缶)、ピーナツバター(中身)
MCIの中に含まれる
ピーナツバターの缶詰です。
当然本来は、クラッカーやクッキーに塗って食べる物なのですが、
ピーナツバターに飽きた兵士達はこれに火を付け、
固形燃料として利用していたそうです。
・・・どれだけ油分の多いピーナツバターなのでしょうか?
ちなみに私はピーナツバターに慣れ親しんだ生活を送ってこなかった為、
自ら進んでピーナツバター本体を買うことはないのですが、
何故か山崎製パンの「
ランチパック・ピーナツバター」は買ってしまいます
※正式には「ランチパック・ピーナッツ」です
それでは今回はこのへんで
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